(一社)日本自動認識システム協会(JAISA)は1月1日、柴谷浩毅代表理事会長の2026年年頭所感を発表した。詳細は以下の通り。

●JAISA2026年年頭所感
新年あけましておめでとうございます。
会員の皆様、並びに関係各位におかれましては、輝かしい新春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
2025年を振り返ると、日本経済は賃上げや原材料高騰に加え、深刻な人手不足という難題に直面し続けました。
企業、特に製造業には、為替リスクへの対応と並行し、「自動化・無人化」という構造改革が急務となりました。
厳しい環境下であるからこそ、生成AIやロボティクスといった先端技術の導入期待がかつてなく高まった1年でした。
このDX(デジタルトランスフォーメーション)の波の中で、我々の自動認識技術(画像、バイオメトリクス、RFID、QRコード等)は 、単なる効率化のツールから、AIやロボットを動かす「データの目」として、その価値を飛躍的に向上させました。企業の競争力強化に不可欠な基盤技術へと進化を遂げたことを、皆様と共有したいと思います。
◎技術進化と協会の実績
当協会の調査では、自動認識関連機器・ソフトウェアの出荷実績は、昨年の大型案件の影響で2024年は前年並みでしたが、依然として堅調な成長基調を維持しています。自動認識は、もはや社会の「インフラ」です。
昨年の「自動認識総合展」では、出展規模が拡大し、新規来場者が全体の51%を占めました。これは、自動認識技術が「未来への期待」を担う存在として広く認知された証です。
特に、生成AIと連携した事例が「自動認識システム大賞」の受賞作品の半数を占めたことは、我々の技術がAIと融合し、「次世代の自動認識」を創造するフェーズに入ったことを示しています。
また、技術者資格認定制度については、講習のオンライン化とオンデマンドによる再視聴期間の拡大により利便性が向上し、仙台、名古屋、大阪、福岡など東京以外の会場での受験者も増加しており、全国的な人材育成に貢献しています。中小企業の省力化を支援する省力化投資補助事業への製品登録も継続しており、現場の課題解決に直結する支援を進めています。
◎2026年、協会の注力テーマ
2026年、JAISAは改めて「SX(サスティナビリティ・トランスフォーメーション)とDXに貢献する自動認識システム」を標榜し、以下の3点に注力します。
①普及啓発と価値向上
自動認識技術がDXに不可欠な「データ収集のデファクトスタンダード」であることを広くアピールします。特に、生成AIとの連携事例の創出と普及に注力し、技術の「価値」を底上げします。その一環として、2月には「自動認識総合展 大阪」を開催し、地方での普及を強化します。
②人材育成と利便性の向上
自動認識技術者資格認定制度の利便性を活かし、受験機会の拡大を継続します。「基礎知識セミナー」を企業内教育として活用できるよう認知度向上に努めます。
③会員サービスの拡充
会員への情報提供・教育支援、情報発信の機会提供を充実させ、「JAISA会員であることの利点」を広くアピールし、会員基盤を強化します。
結びに、変化のスピードは速まる一方ですが、自動認識技術は社会の課題を乗り越え、企業の持続的な成長(SX)と変革(DX)の鍵を握っています。本年も、皆様と力を合わせ、自動認識システムの価値向上と普及啓発に邁進する所存です。
皆様の益々のご発展とご健勝を心よりお祈り申し上げ、年頭の挨拶といたします。

