鴻池運輸㈱は11月26日、業務プロセスのデジタル化やデータ活用に向けた生成AIの展開と、AIガバナンスやインフラ基盤の構築を推進する「生成AI活用プロジェクト」を本格始動すると発表した。

同プロジェクトは、業務プロセスのデジタル化やデータ化による業務効率化を通じて、労働力不足の解消や働き方改革を実現し、従業員の生産性とウェルビーイングを向上させることを目的に、鴻池運輸 ICT推進本部 デジタルトランスフォーメーション推進部が2024年12月に発足。インフラ構築、ガイドライン整備等のAIツールの活用基盤作りをはじめ、生成AI活用の概念検証(PoC)、生成AIツールの選定と導入・活用の推進、AI人材の育成等を推進してきた。

外部企業による経営層向けAI活用研修

●プロジェクト概要
①AI活用の基盤作り
・全社向け生成AI基盤の1つとして、自社クラウド上にセキュアな開発環境を構築
・最新の知見を取り入れたAIガバナンス体制の強化(2025年6月に(一社)AIガバナンス協会に加入)
・生成AIの活用ニーズに応じたガイドラインの策定

②AI活用に向けた研修の実施
・KONOIKEグループ全社員、経営層を対象にしたAI活用研修の実施

③アンバサダープログラムの開始
・AIプラットフォームを活用した、ハンズオン(※1)型の教育でAI人材を育成
・自職場にAI活用の浸透を促せる人材を、「AIアンバサダー」として認定
※1:学習者が、実際の現場で、自ら手を動かして体験しながら学ぶ実践的な学習方法

④個別ユースケース開発
・定型資料作成自動化やコーポレート部門向けFAQチャットボット等を開発

●今後の方針・展開
アンバサダープログラムにより現場主体で利活用のサイクルを回すことで、内製チームを中心とした生成AI活用の浸透を図るほか、さらなるAI活用のガバナンス強化にも注力していく。2028年3月期までの数値目標は、生成AIを活用したユースケース数は12件以上。

KONOIKEグループでは、2030年ビジョンで「技術で、人が、高みを目指す」を掲げ、最新技術と現場で培われてきた職人の技術を掛け合わせ、「現場のあり方」を進化させることを目指している。同プロジェクトを通じて、企業競争力の強化と、従業員の生産性とウェルビーイングの向上に、引き続き取り組むとしている。