㈱寺岡精工は9月3日、日本で初めてMTL制度による試験事業所の認定を取得したと発表した。

非自動はかりの型式承認申請に必要な製品試験を、行政機関に代わり、自社で実施することが認められたとしている。

認定証

●認定事業者一覧(NITE Webサイト)
https://www.nite.go.jp/iajapan/asnite/lab/index_asnite_testi_g.html#ASNITE0145

同社が開発・販売を行っている対面計量器、計量値付機、セルフサービススケール等のように、商取引に用いられる非自動はかり(※1)は、製品として販売する前に、計量法に基づき型式承認の取得が義務付けられている。従来その型式承認取得のためには、行政機関である(国研)産業技術総合研究所(産総研)による製品試験を受けることが必要であり、型式承認の取得に約3か月(※2)の期間がかかっていた。

今回、同社が認定第1号となったMTLは、型式承認取得に必要な製品試験を自社で実施できる認定制度。これにより、新たな非自動はかりの製品を開発した際、型式承認取得までの期間を大幅に短縮することができるようになった。

同社では、以前より行政機関と同等の設備・知識を持って製品開発に臨んでいたが、MTLの認可取得にあたっては、認定機関である(独法)製品評価技術基盤機構(NITE)の審査に求められる、ISO17025を取得(※3)。また、知的財産規格部における人材・設備の整備を行った。

●100年培ったはかりの技術で『新しい常識を創造する』
寺岡精工は1925年に「寺岡式敏感自動秤」(※4)という当時革新的なダイヤル式のはかりの発明とともに創業し、今年11月で創業100周年を迎える。創業以来、『新しい常識を創造する』というビジョンのもと、はかりの技術を用いた様々な製品・ソリューションを開発してきた。2022年3月には「SBS-1000(スクープスケール)」が世界で初めて「減算式はかり」(※5)の型式承認を取得する等、世界初・日本初の製品を数多く生み出している。

今回のMTL認定取得により、製品開発から販売までの期間が大幅に短縮されることは、チャレンジを尊び、開発・改善のスピードを重視する同社にとって大きな後押しとなるとしている。同社は今後も流通小売、食品製造、ロジスティクス、飲食・専門店の各事業分野におけるイノベーションで、顧客の期待を超えた役立ちを追求していくとしている。

減算式はかり

※1:計量結果を得るために計量過程で操作者の介在を必要とするはかり(JIS B 7611-2)
※2:計量法第71条第1項第4号で型式承認は承認・不承認に限らず90日以内に結果を出すことが定められている
※3:認定識別:ASNITE 0145 Testing
※4:商品を皿に載せると自動で針が目方を指し示す、世界初の多回転式商業用自動秤
※5:計量部に乗せた商品の総重量を管理し、商品を取り出した量から重さと金額を算出する減算式の商用秤(型承番号D226号)