日本パレットレンタル㈱(JPR)は9月2日、イオントップバリュ㈱、明星食品㈱が、明星食品が生産するイオングループのプライベートブランド「トップバリュ」の即席麺の輸送にJPRレンタルパレットを導入したと発表した。
今回の取り組みを通じて、トラックドライバーの納品時の荷役時間が約70%短縮されるという効果が得られたことを明らかにした。イオントップバリュと明星食品は、JPRレンタルパレットサービスの利用を介した一貫パレチゼーションにより、物流の持続可能性向上に取り組んでいる。

●取り組み概要
レンタルパレットによる輸送は、2025年5月に開始され、トラックドライバーによる手荷役作業が解消された。

①JPRから明星食品にレンタルパレットが供給される。レンタルパレットが製造ラインに投入される。
②トップバリュの即席麺がレンタルパレットに積載され、明星食品拠点に輸送後保管される。
③イオングループの物流センターに納品される。この時レンタルパレットはそのままイオングループの物流センターが受け取る。
④使用後のレンタルパレットはイオングループの物流センターからJPRに引き渡され、他のメーカーが納品に使用したレンタルパレットと共にJPRがまとめて回収する。
●導入効果
レンタルパレットによる輸送導入後、約3か月間の運用を通じて以下の効果を確認した。
①トラックドライバーの納品時のトラック1台当たりの荷役作業時間が、導入前と比較して約70%短縮された。これにより、製品輸送の持続可能性が高まった。
②レンタル方式を採用することで、自社パレットでの運用を行う場合に比較して、回収業務やパレット管理の手間が抑制されることを確認した。
③イオングループの物流センターにおける入庫作業効率の改善に加え、納品車両の待機(順番待ち)発生を低減する効果を得た。

●導入の経緯
①物流業界は深刻なトラックドライバー不足に直面している(「物流2024年問題」)。国は、改正物流効率化法の施行を通じて、発着荷主に「荷役等時間の短縮」、「待機時間の短縮」等につながる対策の実施を促しており(※1)、標準パレットをレンタル方式で共有する方法を推奨している(※2)。多くの企業が、法令への対応はもちろんのこと、自社製品の輸送に必要なトラックの確保を安定的にするため、パレット輸送の導入を実施、または検討している。
②即席麺業界では、製品が軽量であることから、パレットを使用しない「バラ輸送」が一般的だたが、明星食品では、深刻化するトラックドライバー不足への対策としてバラ輸送からパレット輸送の導入を検討していた。今回の取り組みに先立ち、一部で自社パレットによる届け先への輸送を実施していたが、パレットの管理、届け先からの回収など運用面での課題があった。
③イオングループの物流センターでは、すでにトップバリュを含む多様な製品がJPRレンタルパレットで納入されていた。イオントップバリュとしても、即席麺のJPRレンタルパレットへ切り替えは、自社、納入メーカー双方のメリットになると考えていた。
※1:国土交通省・経済産業省・農林水産省 「物流効率化法理解促進ポータルサイト」
https://www.revised-logistics-act-portal.mlit.go.jp/
※2:国土交通省「パレット標準化推進分科会最終取りまとめ
https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/seisakutokatsu_freight_tk1_000200.html

