㈱Mujinは1月23日、東海エリアの拠点であった名古屋営業所を、日本が世界に誇るモノづくり現場の中心である愛知県三河地域へ移転拡大し、「愛知ロボットイノベーションセンター」を併設した岡崎事業所(愛知県岡崎市)として2024年12月に正式オープンしたと発表した。

同センターは顧客自身が「実物のロボットを見て、ユーザーインターフェースに触れ、実ワークで試せる」ショールームとテストエリア、予備品在庫の保管エリアを設けることで、以下3つの価値を顧客に提供する。
①実現場にそのまま持っていけるレベルの実機を見て、触れる
フレキシブルな工場内物流自動化を叶え、顧客の“こういう自動化ソリューションが欲しかった”を実現している次世代知能ロボット実機を複数展示している。顧客の自動化フェーズに合わせていつでもご覧いただける環境を提供することで、より具体的なイメージを膨らませることが可能。また、実際のユーザーインターフェースも操作できるため、自動化後の姿をより鮮明に描けるようになるとしている。

②導入意思決定前により手軽に試せる
今回、顧客の現場で使用されている実ワークを用いたテストエリアを大きく拡張した。ロボット実機と実ワークで事前にテストを行うことで、より安心して導入への意思決定ができるだけではなく、顧客現場での立ち上げ期間も短縮されるため、すでに数多くの顧客からの依頼が入っている。

③アフターサポートがより近く、早く
顧客により近い場所に専門部隊が常駐することでアフターサポート体制がより強化された。これにより、万一の不具合やメンテナンスの即時対応が可能になる。また、近場に豊富な予備品在庫を確保することで、設備のダウンタイムを最小化する。

製造現場では、少量多品種/変種変量生産の常態化を背景に、生産ラインや工場内物流のフレキシブルな自動化がより一層加速している。ただ、その実現は非常に高難度であり、何から始めるべきか悩まれているケースや、従来の手法では自動化を思うように進められず足踏み状態のケースが多発している。
ところが、深刻化の一途を遂げる人手不足や人件費/輸送費の高騰は依然進行し、自動化は待ったなしの状況。
そこでMujinは汎用的な知能ロボット、非固定設備であるAGV、冗長性のある保管ロボット、その他機器を組み合わせて、独自開発した自動化知能ソフトウェアで各機器を統合制御することで、従来の自動化常識に囚われない次世代自動化トータルソリューションを実現している。
加えて、トヨタグループをはじめとする愛知県の製造業の多くの企業にもMujinの独自サポート体制を評価され、Mujin自動化ソリューションの採用が広がっており、横展開も急増しているとしている。
岡崎事業所は、顧客にとって自動化ビジョンを具現化し、加速させるパートナーを目指している。そのため、最初の1歩である生技向け物流改革サポート、導入後のアフターサポートまでを一気通貫で提供できる体制を確立している。

●施設概要
名称:㈱Mujin Japan 岡崎事業所 愛知ロボットイノベーションセンター
所在地:〒444-0007愛知県岡崎市大平町字小欠21-1西側2階
●見学会
愛知ロボットイノベーションセンターの見学会を随時開催予定。
https://www.mujin.co.jp/event/