㈱豊田自動織機は11月22日~25日に愛知県国際展示場等で開催された第62回技能五輪全国大会に6職種19選手が出場し、「機械組立て」職種の木村 泰河選手が金メダルを獲得したと発表した。
今回の全国大会では、全41職種に、各都道府県から選抜された約1,000名の若き技能者が参加し、技を競い合った。
同社は「モノづくりの基本は人づくり」の考えのもと、次代を担う人材の育成に取り組んでいる中、高度な技能を習得し、継続的に技能の伝承を図ることを狙いとして2000年から技能五輪に挑戦している。
今大会における同社受賞者は以下の通り。
●大会成績[成績/選手氏名(敬称略)/職種]
▽金メダル/木村泰河/機械組立て
▽銀メダル/宮堂頌也/機械製図
▽銀メダル/大坪明日真/機械製図
▽銀メダル/市川大地/構造物鉄工
▽銅メダル/吉田旭陽/機械組立て
▽銅メダル/山本陽生・山﨑敬太/メカトロニクス(2人1組)
▽銅メダル/石原陽/構造物鉄工
▽銅メダル/津川綾真/電気溶接
▽敢闘賞/髙橋広海/旋盤
▽敢闘賞/安間結詩/旋盤
▽敢闘賞/大野竜輝/構造物鉄工
●職種説明
機械組立て
モノづくりの原点といえる技能で、鉄工ヤスリを用いた手仕上げで1/1,000㎜(1ミクロン)単位の精度を実現し、空気圧で動作する機械装置を作り上げる。7時間弱の競技の中で、60余りある部品のうち、主要な10部品・130面を手仕上げ加工し、組み立てる。手仕上げ技能のみならず、工程設計や不具合の解析・調整能力等、機械装置製作に関する総合的な力が求められる。
●選手紹介
①プロフィール
職種:機械組立て
名前:木村泰河(きむら たいが)
出身地;岡山県
入社:2021年
所属:㈱豊田自動織機 技術技能ラーニングセンター
大会出場回数:3回目
②コメント
3年間、金メダルを手にするこの日を目指して訓練してきたので、嬉しい気持ちで胸がいっぱいです。先輩選手の「いつも通り、練習通りやる」というアドバイスを心に刻んで大会に挑みました。「勝つ」という信念を持ち、自分の強みである「荒削り」のスキルを発揮できるよう集中したことが結果につながったのだと思います。今大会が選手としては最後の挑戦となりましたが、私がたくさんの方々に支えていただいたように、後輩選手たちが満足のいく成績を残すことができるよう、今後は選手生活で得た知識と技能を伝えていきます。