NIPPON EXPRESS ホールディングス㈱は1月19日、同日開催の取締役会において、2024年3月28日開催予定の第2回定時株主総会での承認を条件として、監査等委員会設置会社へ移行することを決議したと発表した。

●監査等委員会設置会社への移行の目的
同社グループを取り巻く経営・事業環境は、変化が一層大きく、加速度的に増している中、同社は持続的な企業価値の向上と健全な企業グループとしての成長を図るため、継続的にコーポレート・ガバナンスの改善に取り組んでいるが、今回、意思決定の迅速化および取締役会のモニタリング機能強化の観点で、監査等委員会設置会社へ移行することとした。

(1)意思決定の迅速化と戦略議論への集中
重要な業務執行の決定権限を業務執行取締役へ委任することにより意思決定の迅速化を図るほか、取締役会においては長期ビジョン実現に向けた、事業ポートフォリオ、サステナビリティといった重要な経営戦略や、グループの重大リスク等の重要な経営課題を重点的に審議することにより、経営のスピードを高め、それらの課題に適切に対処し、持続的な企業価値向上を図る。

(2)モニタリング機能の強化
業務執行と監督の分離を進めることで取締役会は執行部門の監督に注力する運営に移行するほか、取締役会における議決権等を持つ監査等委員である取締役を置くことにより、取締役会のモニタリング機能強化を図る。

同社グループは2037年のビジョンである「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現に向けて、今後も経営体制のグローバル化と企業価値向上に向けた、継続的なコーポレート・ガバナンスの改善に努めていくとしている。

●監査等委員会設置会社への移行時期
2024年3月28日に開催予定の第2回定時株主総会において、必要な定款変更について承認された後、監査等委員会設置会社へ移行する予定としている。