国土交通省は12月6日、日常的な施設の点検や、災害時・障害時における、迅速な対応を実現するため、遠方施設におけるロボットの自動・遠隔操作による遠隔監視の実現に向けた試行を行うと発表した。これにより、施設管理の省人化・効率化・迅速化につなげる。

●実証実験の内容
国土交通省ではDXの一環として施設の維持管理の省人化、効率化、迅速化に取り組んでおり、その取り組みの1つとしてロボットの自動・遠隔操作による遠隔監視の検証を行う。現在は施設内においてロボットによる点検や障害対応を想定した動作試験を行っており、今後は山岳地や離島の施設における試験を予定している。

●期待できる整備効果
ロボットによる遠隔での現地確認が可能となることで、従来の点検や障害対応に比べて人員の拘束時間の減少(省人化)、現地作業の効率化(効率化)、障害の早期復旧(迅速化)が期待できるほか、積雪や災害による道路通行止など技術者が入局できない場合でも迅速な対応が可能となる。

●電気通信技術ビジョン4
https://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo08_hh_000948.html