(一社)日本物流団体連合会(物流連)は11月8日、都内の全日通霞が関ビル会議室で「第2回 高齢者活躍推進ワーキングチーム(座長:東京女子大学 二村真理子教授)」を開催し、オンラインを含む計20名が参加した。

二村座長

同ワーキングチームでは、物流業界の大きな課題である労働力不足について、その対応策の1つとして期待されている豊富な知識や経験を持つ高齢者の活躍について、そのために必要な対応策等を検討することを目的としている。

今回の会合では、物流業界の高齢者雇用の現状と課題を調査するため、9月に実施したアンケートの結果が、事務局より報告された。

全体風景

アンケートは「企業用」と「事務職従業員用」の2種類を準備し、「企業用」(回答数41件)は会員企業の人事・総務担当者より、「事務職従業員用」(回答数508件)は各企業の事務職従業員よりそれぞれ回答を受けた。なお、事務職従業員へのアンケートはなるべく各世代からの回答が得られるよう、60歳未満、60~65歳未満、65歳以上の3世代に可能な限り分けて割り振ってもらった。

報告後の質疑応答では、参加者からの様々な質問、意見を経た後、アンケート結果から読み取れる高齢者活躍推進のための課題について事務局が説明。今後、課題を解決するためにアンケート回答者や効果的な取り組みを行っている企業(他業界も含む)に対してヒアリング調査を予定しているため、ヒアリングの項目案についても参加者で議論した。

今後数回の会合を行い、検討結果を取りまとめ、報告書として公表する予定で、次回第3回会合は2023年12月7日に開催する予定としている。