2014/03/26

国内外で幅広くソリューション事業を展開するパナソニック システムネットワークス(株)（本社：東京都中央区）と、国内で物流業界における輸配送システムソリューションを手がける光英システム(株)（本社：東京都新宿区）は、光英が4月1日に発行する新株8,552株を同社が総数引き受けすることで合意し、契約調印したと発表した。これにより同社の光英に対する持株比率は51％となり、光英はパナソニックのグループ企業となる。

光英は、国内の物流業界における輸配送管理システム市場において、徹底した現場での業務分析に基づく優れたシステム開発力で、多数の大手企業への配送計画・運行管理システム・車載端末の納入実績を誇るシステムソリューション企業。一方同社は、オフィス機器から業務用監視カメラ、業務用端末、社会インフラシステムに至るまで、広範な業務支援・セキュリティシステムソリューション事業を、長年にわたりグローバルに展開している。

両社は、これら両社が有する相互補完的な事業リソースを活用することで、物流・流通業界向けシステムソリューション事業のさらなる拡大が図れると判断し、今回の契約に至ったという。

今後は両社の強みを活かしながら、下記のような事業の展開を目指すとしている。

・「荷物」と「車両」を一元管理する「輸配送ソリューション」

・「車内セキュリティ」と「車両管理」の複合ソリューション

・「店舗管理」から「配送」「荷受」までのトータルソリューション

・車体情報を活用した高度な輸配送システムの提供

・商用車のドライバー支援システムの提供

・光英の輸配送システムの同社海外販売網での提供

国内の流通・物流業界では、インターネット通販の普及などによる輸送量増大への対処と、円安や燃料費高騰によるコスト高との相反する課題に直面する中で、限られた車両を最大限に活用する効率的で信頼度の高い車両管理・配送計画システムが求められている。

光英は、日本の物流インフラの一端を支える企業として、これまでも多くの顧客に配送計画から車両運行管理まで、一貫したソリューションを提供、10年以上のサービス実績を誇るクラウド型サービスも好評を得ている。さらに2011年の東日本大震災を契機に、より災害に強い高信頼の輸配送ソリューションを求める声が増大している。また、荷主の事業のグローバル化に伴い、光英のソリューションの海外展開要請も急増している。光英では、これらの要望に応えるソリューションを提供するための体制強化にむけたビジネスパートナーを探していた。

一方同社は、荷物管理業務を支援する業務特化端末の開発やソリューション提供において、長年にわたり培ってきた技術・ノウハウ・国内外の販路、人的リソースなどの事業基盤を有している。また近年では安全・安心への関心の高まりを受けて、海外各地の公共交通機関にAV技術を活用した車内セキュリティシステムなども提供しているが、今後はドライバー支援や車内セキュリティだけでなく、車両自体の運行管理も含めた総合的なソリューションの提供が求められてくる。こうした中、同社では車両管理業務にノウハウを有するソリューション会社との提携を模索していた。

こうした両社が一体となってシステム開発から納入、サポートまでをワンストップで顧客に提供することで、さまざまな顧客に効率的かつ高度な物流・流通システム関連のソリューションを届けられると考え、今回の契約にいたったという。