㈱シーオーピー(COP)は6月2日、㈱Essenと業務提携契約を締結したほか、6月5日より日本初のトラック広告プランの実証実験を、神栄運輸㈱を加えた3社共同実施で開始した。同社は同サービスにより、運送事業者がさらなる収益が得られる環境作りを全国に展開していく予定。
日本の物流を支えているトラック輸送はライフラインの重要な役割を担っていながら、物流業界は2024年4月の働き方改革関連法実施により、トラック運送業界に発生する諸問題、いわゆる「2024年問題」により、人手不足やそして運賃低迷等に直面することが予想されている。また、トラック輸送自体、外的要因によるコスト増(人件費・トラック価格・燃料費、他多数)で利益率も不安定な側面がある。
このような課題に対し、広告業界にも精通するシーオーピーは、トラックという高価なモビリティの有効活用を考え、これまで培ってきた多くの運送事業者とのネットワークと共に、トラック専用の広告設計・広告商品の共同開発や販売協力を行うことを決定した。
今回、Essenの革新的なサービスにより、社会問題に取り組む姿勢、また、実証実験を最初に協力するCOPパートナーの神栄運輸社長の「日本の物流業界全体を良くしたい」という3社の強い気持ちから実証実験が実現した。
●国内初のサービス「WithDrive トラック広告プラン」とは
WithDriveは、車両広告で商品やサービスを拡大させたい広告主と、広告掲載による収益を得たいドライバーをマッチングさせるサービス。新たに実現したトラック広告プランは、トラック運送業者を対象に、運賃以外で効率的に収益を得ることを可能にする。
同ラッピング広告を掲載する運送会社は、国土交通省が推進する「安全性優良事業所」の認定制度であるGマーク認定事業所、または同等以上の安全管理体制ができている優良企業に限定にすることで、広告主は安全が保証された事業者のトラックに掲載でき、あらかじめ走行経路も把握しているので、追跡も可能で、安心感を得ることができる。
広告費用については、「広告が閲覧された回数」に応じて料金換算される(別途広告作成費は必要)。運送会社は、広告を掲載しているという注目から、さらなる安全運転に繋がり、全く新しいカタチでの収益に繋がる。
最新テクノロジーによる車両ラッピング広告のデジタル化により、「成果が見える仕組み化」を徹底しており、車両のリアルタイムのGPS情報と人流データを活用することにより、広告の表示回数・効果の測定を行う。
今後はAI技術による広告の設計・ターゲティングの最適化により、広告主のROI向上にも取り組んでいくことでサービス拡大が期待される。
※1：日本初：日本国内における「AI技術を活用した精度の高い人口流動データ分析のトラック利用広告サービス」として
●実証実験エリア
まずは川崎市や横浜市を中心とした神奈川エリアにて、COPパートナー事業者である神栄運輸㈱の協力のもと、実証実験を2023年6月5日(月)から開始。実証実験後、随時エリア拡大していく予定。
