㈱椿本チエインとEAGLYS㈱(イーグリス)は5月8日、オープンイノベーションにより開発したAI画像認識技術の実用化に取り組んでおり、今回椿本チエインがEAGLYSの第三者割当増資を引き受け2021年2月の出資に続く追加資本提携を実施したと発表した。

両社の技術・知見を結集し、物流変革に向けた「AI画像認識技術」のアップグレード、販売を加速していくとしている。

物流変革に向けて、オープンイノベーションで両社の強みを結集

●提携強化の内容
(1)「AI画像認識技術」の実用化
これまでの開発成果である「AI画像認識技術」のさらなるアップグレード、産業分野への実用化、製品搭載・販売による浸透を目指す。

EAGLYSは、AI解析技術およびAI・セキュア運用技術を生かし、「AI画像認識技術」のさらなるアップグレード、データ基盤・AI運用システムの構築と「AIてむ鑑定士」との連携による事業展開を、より強固な協業体制で支援していくとしている。

椿本チエインは、蓄積してきたマテリアルハンドリング等の製品開発力・技術・運用ノウハウを生かし、物流領域のさらなる効率化に向けて、省人化、無人化ソリューションを提供している。物流現場の変革に向けて、「AIてむ鑑定士」を起点としたソリューション展開を行うほか、EAGLYSのセキュア運用技術を活用し、物流現場でのデータ活用も進める。

(2)AI・秘密計算・暗号技術に関する研究開発の強化
EAGLYSは、AI技術(画像解析、ジェネレーティブAI、OCR等)、AI運用技術(MLOps)や秘密計算・暗号化によるセキュア運用技術(DataOps)、および秘密計算によるセキュアデータ活用基盤、の研究開発をしている。それら技術の応用研究により、①よりロバストな「AI画像認識技術」の確立、②インダストリー・物流各社をまたいだ秘匿データの収集機能の具備、③それによるAI学習データの強化、に貢献していく予定。