Gaussy㈱は2月8日、シェアリング倉庫サービス「WareX(ウェアエックス)」の2022年のサービス利用状況と事例を公開した。

●2022年のサービス利用状況
WareXは全国の倉庫の中から顧客の希望条件に合った倉庫を提案、荷物を預けるニーズに対応し、「外部の倉庫を利用するのは初めてで探し方がわからない」「急遽一時保管する場所が必要になった」「じっくり倉庫を探す時間がない」といった様々な課題を解決するサービスとして、2021年5月のリリース以来、稼働案件数は約10倍に伸張したとしている。

稼働案件数推移(3か月単位)

●保管案件の特徴
寄託貨物を分析したところ、「Eコマース」「機械部品」「雑貨」「住宅設備部品」の比率が高くなった。「Eコマース」の多くはECモールに納品する前の中継倉庫としてのニーズ、「機械部品」や「電子機器」は取扱アイテム数の増加による自社スペース不足の補完ニーズ、「住宅設備部品」は工期変更に伴う突発的な貨物の一時保管ニーズが中心で、貨物種によって異なるニーズが明らかになっったとしている。輸入貨物はデバンニングやラベル貼り等の流通加工に対するニーズも強く、オプションサービスとしての提供を開始している。

貨物の業界別構成比

●エリアごとの特徴
引き合いデータをエリアごとに分析した結果、都道府県別では愛知県が最も多くなった。世界的な半導体不足や新型コロナによるサプライチェーンの乱れが2022年上半期に大きく影響したとみられ、8月終わり頃まで愛知県内の倉庫スペース不足が顕著だったことが主な理由と指摘。秋以降の東海エリアの倉庫の需給バランスは改善傾向にある模様で、2023年は異なる分布になると予想している。

また、EC事業者を中心に、都道府県にこだわらず「関東広域」「関西広域」等広いエリアを対象に倉庫を探すニーズや、2つ以上の複数エリアで倉庫を探すニーズがあることも明らかになった、としている。

引き合いのエリア構成比

●ウェアエックス導入事例集(8社)
https://bit.ly/3jfw0mx

●サービス概要
シェアリング倉庫サービス「WareX」
https://warex.ai/