SBSグループにおいて広域物流を手がけるSBSフレイトサービス(株)（本社：東京都江東区）は、新たに東北地区や関東地区の6営業所にIT点呼を導入し、3月より運用を開始することを発表した。

同社は、東北から関西までの広域トラック輸送を中心に、海上コンテナ輸送（ドレージ輸送）、物流センター運営などの物流サービスを提供している。また、低温物流への対応も推進しており、食品メーカーから電子・精密機器メーカーまで幅広い対応が可能だ。

同社は、昨年6月、静岡地区にてIT点呼を初導入。静岡営業所が沼津、下田営業所の深夜や早朝の閑散時間帯の点呼を行う体制を整えた。今般、その成果を踏まえて、東北地区と関東地区の6営業所にIT点呼の導入を拡大するもの。

東北地区は全営業所に設備を新規導入し、八戸営業所を基地局として、青森、盛岡、宮古、仙台の4営業所のIT点呼を開始。一方、関東地区は静岡営業所を基地局とした、沼津、下田の現状体制に、羽生、埼玉（戸田）を新たに加えた4営業所がIT点呼を行う。

IT点呼は、小規模な営業所の深夜や早朝時間帯の運行管理者の負担を軽減するとともに、点呼記録のシステム化などにより点呼の充実が図れる。また、IT点呼は、Gマーク取得が必須条件となることから運行管理体制の強化や安全教育の徹底につながる。

今回の導入によりIT点呼対象ドライバーは、8営業所で70名に達する。同社では、まだ、運行管理者の負担が大きい営業所が3か所残っており、今後、それらのGマーク認定を進めることでIT点呼を導入し、安全輸送体制の一層の充実に取り組んでいくとしている。

IT点呼とは、「輸送安全規則」の平成23年3月31日付一部改正により、全日本トラック協会が認定・交付する「安全性優良事業所」（Gマーク）の評価を受けた事業所は、輸送の安全を確保した上で、管轄運輸支局へ届出を行うことでウェブカメラと全自動アルコール検知機を使用した「IT点呼」を実施することができる。同社では、Gマークを青森営業所、八戸営業所、盛岡営業所、宮古営業所、仙台支店、埼玉営業所、羽生営業所、静岡営業所、下田営業所、沼津営業所の10事業所で取得している。