SBSホールディングス㈱は12月1日、先端LT(Logistics Technology)の導入精度向上と運用の早期安定化を目的とした検証施設「LTラボ」を「物流センター越谷(SBSリコーロジスティクス)」内に開設した。

SBSグループでは、労働力不足解消や生産性向上を企図し、SBS東芝ロジスティクス、SBSリコーロジスティクス、SBSロジコム等が中心となり、物流現場にロボットソリューションを積極的に採用してきた。今回開設した同施設は、これまで各社が蓄積したナレッジをグループ横断的に共有しつつ、進化し続ける先端LTの活用を加速、かつ早期安定運用を実現することを目的としている。

ロボット動作検証、実績データ採取中
LT企画部メンバー(14名が所属)

同施設において実施する内容は、各種ソリューションの機能評価、倉庫管理システム(WMS)および連携したソリューション群の実証データ収集・有効性評価、メーカーへの改善、改良案のフィードバック等多岐にわたる。これらを、グループ各社のLTスペシャリストが集まるLT企画部が中心となり、検証作業を推進している。

現在、同施設では、「物流センター一宮(SBSリコーロジスティクス、2023年9月稼働予定)」で採用するロボットソリューション、および「野田瀬戸物流センター(仮称)(SBSアセットマネジメント、2024年1月稼働予定)」内に開設する、EC専用センター向けソリューションの検証作業を行っている。さらに2023年1月から、同社のロボットソリューション導入を検討中の既存および新規の顧客の商品オーダー情報を、実際のロボットソリューションに流し込み、テストできる環境を整備する予定。

また、対象ソリューションを順次追加し、既存拠点への導入も加速していくとしている。

労働人口が急激に減少し高齢化が進行する状況において、LTを活用した物流効率化は喫緊の社会課題となっている。現場に精通したLT専門人材を多数擁するSBSグループでは、日々変化するロボットソリューションを的確に導入運用することで継続的かつ安定的な物流サービスを顧客へ提供し、その課題解決に取り組んでいくとしている。