(一社)日本物流団体連合会は5月26日、第5回物流標準化調査小委員会(座長:東京女子大学 二村真理子教授)を全日通霞が関ビル会議室で開催し、計24名が出席した。

今年度初会合には、国土交通省 総合政策局 物流政策課 平澤崇裕課長が出席し、先月開催された第4回パレット標準化推進分科会について情報共有が行われた。

同分科会では、これからパレット化を行う事業者に対して推奨すべき規格等に係る中間とりまとめの公表を予定しており、必要な調査等も行う予定と説明された。また、パレットの規格と両輪となる運用について今後議論の範囲を広げていくこと等が示された。

次に、今後実施するシミュレーションに関して、事務局案が示され、働き方改革や新型コロナウイルス感染症など直近の影響を織り込んだ将来予測をするもので、中期的にみた国内貨物輸送量やトラックドライバー数の需給が逼迫するリスク、およびパレット標準化がもたらす効果の検証を目指すもの等の説明がなされた。

これらについて、委員からはサプライチェーンや輸送モード別のシミュレーションなど焦点を絞ることも必要ではないかとの指摘があった。

今後、これら意見を踏まえ前提の整理を行うほか、パレットの循環スキームについて具体的な構想図を示しながら議論を深めることとした。

次回会合は8月に開催される予定。

二村座長による議事進行
国土交通省 平澤課長