国分グループ本社(株)と(株)農業総合研究所は5月10日、2021年7月14日に締結した業務提携をさらに加速させるべく資本提携を締結した。

農総研が国分を割当先とする総額1億3万400円の第三者割当増資を実施。国分が保有する全国の調達・販売網や青果物の流通加工機能と、農総研が保有する農産物流通プラットフォームや物流ネットワークを相互に活用することで、「物流」「販路拡大」「販売促進」での協業を推進し、バリューチェーンの構築を目指す。

国分・農総研の資本提携図

●両社の主な協業
(1)「東日本マザーセンター」を基軸とした物流・流通加工とコールドチェーンの構築における協業
・両社の加工・物流拠点を融合した「東日本マザーセンター」を新設
・幹線物流や域内配送を相互利用することによる物流コストの削減、流通加工における生産性・業務品質の向上、加工の多様性等を実現
・コールドチェーン構築による鮮度保持の向上や物流集約によるコスト削減

(2)両社の調達(産地)・販売網を相互利用することによる販路拡大と販売促進の強化
・「調達」や「販売網」の相互利用によるお得意先への提案力強化や産地(調達先)の販路拡大
・生産者やメーカー、小売店と連動した「商品化」(ブランディング)による青果売り場の活性化
・気象データや相場情報を学習させたAIによる生鮮品相場の予測

第三者割当の概要