SGホールディングス(株)は4月28日、2022年3月期連結決算(2021年4月1日~2023年3月31日)について、営業収益が前年比21.1%増の1兆5,883億7,500万円、営業利益が同53.1%増の1,557億1,300万円、経営利益は同54.6%増の1,602億8,900万円、当期純利益は同43.6%増の1,067億3,300万円になったと発表した。
●セグメント別概況
デリバリー事業は緊急事態宣言の発出やまん延防止等重点措置の適用が繰り返されたことで経済活動が制限され、BtoBの取扱個数は前年並みとなった一方で、BtoCの取扱個数は新たな生活様式が定着したことを背景に、物販系EC化率がさらに上昇したことを主要因に増加したことにより、宅配便の取扱個数は前期に対し微増。加えて、「GOAL(※1)」による提案営業の成果として、「TMS(※2)」が好調に推移した。その結果、営業収益は1兆431億8,600万円(前期比2.8%増)、営業利益は932億1,100万円(同30.4%増)となった。
ロジスティクス事業は、世界的な海上コンテナ不足に対する解決の目処が立たないことで、航空貨物のスペースもひっ迫し、グローバルサプライチェーンの混乱は継続した。これにより、海上・航空運賃が高止まりを続ける中、同社連結子会社であるEXPOLANKA HOLDINGS PLCは、安定的にコンテナスペースを確保し、顧客の旺盛な需要に対応した。国内においても、「GOAL」による包括的なソリューション提案により、3PL(サードパーティー・ロジスティクス)等の新規案件を受託したことから、営業収益は4,770億3,100万円(前期比129.6%増)、営業利益は484億5,900万円(同280.2%増)となった。
不動産事業は、計画的な保有不動産売却により、営業収益は112億9,200万円(前期比50.6%減)、営業利益は66億1,200万円(同41.6%減)となった。
その他の事業は、BPO取引が増加したが、自動車販売および「e-コレクト」が減少した結果、営業収益は568億6,400万円(前期比14.5%減)、営業利益は46億5,800万円(同10.7%増)となった。
※1:先進的ロジスティクスプロジェクトチーム「GOAL(GO Advanced Logistics)」:先進的なロジスティクスの提供を通じ、物流の課題解決という『ゴール』へ同社顧客と共に突き進むグループ横断型専門家集団を意味する。
※2:宅配便以外の付加価値を提供するソリューションTransportation Management System
一方、2023年3月期連結業績予想について、営業収益は前年比3.9%増の1兆6,500億円、営業利益は同8.8%減の1,420億円、経常利益は同10.8%減の1,430億円、当期純利益は同10.1%減の960億円を計画している。