(株)ギークプラスは4月4日、4月2日開催の取締役会で新代表取締役の加藤大和氏の就任を決議したと発表した。
加藤氏は(株)アッカ・インターナショナルの創業者兼社長で、3PLをはじめとした幅広い物流業務の中でも、特にイーコマース主軸のフルフィルメントサービスに従事した経験を活かし、今後のサービス価値向上に努める、としている。前代表の佐藤智裕氏はデジタルソリューションを構築、活用した新事業(DOJO、G-LOGI等)に注力することも明らかにした。
同社は2017年の創業以来、日本国内でシェア70%以上を占める2,000台以上のAGV/AMRを数多くの顧客に導入された実績を持つ。しかし、労働人口減少や賃金上昇に加え、EC比率の高まりにより物流業界全体の変化がますます大きく進むと見ており、その変化に合わせて同社もロボット販売から進化しハードウェアの販売にとどまらない“ソリューションプロバイダー”となることを目指す、としている。
まずはロボットの単純販売のみならずサブスクリプション型のサービス“Laas”の提供や、 導入前に効果検証が行えるようリアルな検証の場を用意し、導入前に効果検証を行える“DOJO”(https://lqd.ooo/) 、従量課金ベースで1日から使用可能なロボット物流のお試しサービスとなる“G-LOGI”(https://g-logi.com/) をローンチする。加藤新代表の基で、これらソリューションサービスをさらに開発・提供していく方針。
●コメント
加藤:代表取締役を拝命するにあたり大きな責任を感じるとともに非常にワクワクしております。物流業界は大きな転換期にあり少し先の未来を想像しても、今まで常識だったことが通じなくなることも出てくるかと思います。そのためには当社もロボット販売のみならず、様々なお困りごとの解決策を提示しユーザー様に貢献しなければなりません。
2006年のアッカ・インターナショナル設立以降、私は様々な物流ビジネスに従事してまいりました。また、AGVの導入に関しても数々の失敗を経験し、数多くの現場を使用者として立ち上げてきた経験があります。ですので、従来のAGV販売ビジネスを拡大させるのは当然のことですが、もう一歩踏み込んだソリューションを提供できることで、ユーザー様から“ソリューションプロバイダー”とご評価頂けるように全力を尽くす所存です。
佐藤:まずは、今まで多大なるサポートを頂きました関係者の皆様、社員にお礼を申し上げます。当社設立よりAGVの拡販に注力し、皆様のおかげで国内市場トップのシェアを獲得することができました。今後は新代表の加藤のもとで、“DOJO”“G-LOGI”といった新規事業に注力してまいります。まだまだニッチ製品であるAGVですが、これらのサービスを通じてユーザー様に身近に感じて頂けるものと確信しております。
●加藤大和氏プロフィール
小学校より単身でイギリスへ留学、高校を卒業後に帰国、慶應義塾大学へ入学。2001年に卒業。同年モルガン・スタンレー証券に入社、投資銀行部門所属。05年に退社後、起業。アッカ・インターナショナルを設立。ネット通販に必要な一気通貫型フルフィルメントセンター運営を手掛け、近年はセンター運営に加え、メーカーのオムニチャネルに対応する商品データ一元管理システム(ALIS)の提供を軸に、売上を伸ばすスキーム造りに、オペレーションとシステムの両面から取り組む。
2017年8月、プロロジスパーク千葉ニュータウンにて、ギークプラス社の物流ロボットEVEを稼働
2017年11月、大和ハウスグループに参画
2019年6月、NIKE専用センター「The DUNK」の稼働開始
2022年4月、アッカ・インターナショナル代表退任