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包技協・磯崎会長「ニューノーマル時代の包装へ挑戦」

2022/01/05

(公社)日本包装技術協会は、同協会・磯崎功典会長による令和4年の年頭所感を発表した。

●年頭所感
昨年も自然災害や依然として続く新型コロナウイルスの世界的感染拡大により、苦しんでおられる方々にお見舞い申し上げますとともに、医療従事者をはじめ、日々、献身的にその困難に立ち向かわれている方々に深く感謝を申し上げます。新型コロナウイルス感染拡大防止に向けての取組みは、ワクチン接種の普及促進、新たな治療薬の開発、治験などもはじまっており、本年は、その収束に向けた、嚆矢の一年となることが期待されております。

当会におきましても新型コロナウイルス感染拡大により、規模の縮小や停滞が余儀なくされることとなり、協会活動にも深刻な影響を与えておりましたが、各種Webアプリケーションを利用したオンライン配信やWeb会議などを導入し、新たな形式での事業展開を模索してまいりました。

従来からのメイン事業である東京パック展、暮らしの包装商品展等の展示会事業や、包装管理士講座、全日本包装技術研究大会などの講習会事業につきましても、多くの方々のご理解とご協力を得て、リアル開催に向けての取組みを行ってまいりました。

一方、新型コロナウイルスの感染拡大は、世界中の人々に制限された日常を送ることを余儀なくし、ニューノーマルといわれる時代を迎えることになりましたが、新型コロナウイルス感染が収束した後も、この状態が続く、または常態化していくことが予測されています。これまでの常識や予測が通用しないVUCA(Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の略称)の時代の訪れともいえるでしょう。ただ、この先行き不透明な状況を、ネガティブな側面として捉えるのではなく、新たな価値やコトを生み出す機会として考えるべきともいえます。VUCAの時代における新たな価値の創造には、迅速で柔軟な対応などさまざまな力が必要とされますが、何よりも肝要なことは、失敗を恐れずに挑戦し続けることだと思っております。

また、このような時代にあっても、持続可能な社会の実現は、変わらぬ到達すべき世界のビジョンであります。包装業界は、この課題を直接的に解決する大きな力と可能性を有しております。その実現には、この先に大きな困難や変革が待ち構えているかもしれませんが、必ずや解決できることと信じ、一丸となって挑戦し続けてまいりたいと存じております。

本年も会員皆様方はじめ関係各位のますますのご支援とご高配を賜りますようお願い申し上げますとともに、この新しい一年が皆様にとりまして素晴らしい年となることを心から祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

●(公社)日本包装技術協会・磯崎功典会長

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