2022/01/05

(一社)日本パレット協会（JPA）は、同協会・加納尚美会長による令和4年の年頭所感を発表した。

●年頭所感

昨今、パレットを取り巻く状況は大きく変化しており、本年は大きな節目の一年になると認識しております。物流業界では環境負荷の軽減や、トラックドライバーを中心にした労働力不足といった課題に対して、多くの企業が具体的な対応に迫られています。コロナウイルスによる社会ならびに消費スタイルの変化やデジタル化の進展はこうした目前の課題への対処やサプライチェーンに対する考え方のみならず、産業構造全体の変革を加速させたと言えるのではないでしょうか。

昨年閣議決定された「総合物流施策大綱」に掲載のある政策目標を見渡しましても、実に多くの領域でパレットが関連しております。特に荷役の自動化や、デジタル技術の活用による情報共有などの領域では、多企業間でのパレットの一貫利用を前提とするものが多く、いま改めて、物流及びパレットの標準化は、その重要性が認識されています。

このような中で当協会と加盟各社様が果たすべき役割も、これまでになく大きなものになっていると、気の引き締まる思いがいたします。

日本パレット協会は、こうした認識のもと事業計画を定め、協会各社の独自性を尊重しつつ、相互の協力によって活動に臨んで参ります。上述しました国内の課題はもちろん、グローバルにも特にアジア地域におけるパレット標準化について、規格化議論での発信、PRにも努めて参ります。

最後になりましたが皆様のご健勝を心よりお祝い申し上げると共に、本年も一層のご活躍をお祈り申し上げます。