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オークラ輸送機・大庫社長「不易流行の精神を共有」

2022/01/05

オークラ輸送機(株)は、同社・大庫良一代表取締役社長による令和4年の年頭所感を以下の通り発表した。

●年頭所感
かれこれ40年になるでしょうか。弊社の理念や指針をテーマにした「オークラカレンダー」を毎年発行し、取引先様へお届けしています。近年は弊社発祥の地である播州地方(兵庫県)の魅力に焦点をあて、弊社の思いと重なる文化や自然、伝統産業などを紹介しています。

今年は「不易流行」をテーマに、江戸期から受け継がれる先染めの綿織物「播州織」を取り上げました。不易流行は、今期からスタートした3か年経営計画の行動指針とするもので、「核となるものを忘れず、新しい変化に柔軟に対応していく」姿勢のことです。時代のトレンドに順応しながら進化し、国内外のトップブランドの生地にも数多く採用されている播州織には、不易流行の精神が脈打っています。

コロナとの共存、深刻化する労働力不足問題、脱炭素化、様々な事業のDX(デジタルトランスフォーメーション)――。いま企業も個人も先が見えない大きな変化の真っただ中にあります。マテハン機器を事業とする弊社が関わる物流も例外ではありません。我が国の今後5か年の物流指針となる総合物流施策大綱には、物流DXや自動化の推進が重要施策として掲げられています。弊社においても、お客様の変化に呼応したソリューションの提供が強く求められています。

そのためには、これまで醸成してきた弊社の強みである「モノを運ぶ技術」を軸に、AI、IoT、ロボティクスといった先端テクノロジーを活用した新しいモノづくりに挑戦しなければなりません。昨年の本社新社屋竣工に続き、本年からは本社工場再整備に着手します。生産体制の増強に加え、研究開発拠点としての機能を強化し、お客様の課題解決に貢献できる製品やシステムの開発に全力で取り組んでまいります。

5年後に迎える創業100年。播州織がそうであるように、弊社に息づく不易流行の精神を改めて全社員が共有し、新時代に立ち向かってまいる所存です。

●オークラ輸送機(株) 大庫良一代表取締役社長

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