2021/10/29

富士通(株)と、AIによる予測・最適化技術を用いた物流車両等の高精度な配車マッチングプラットフォームを持つイスラエルのAutofleet, Ltd. （Autofleet社）は10月28日、物流産業の労働力不足や環境問題等の社会課題解決に向けたサステナブルな物流ソリューションの開発を目的とした、グローバルな戦略的提携を行うことで合意した。また、富士通は本提携を加速するため、子会社の富士通ベンチャーズ(株)が運用するファンドを通じてAutofleet社へ出資を行った。

物流需要の増加により労働力の不足やCO2の排出量増加による環境問題等、物流システムの様々な領域で新たな社会課題が発生しており、効率的かつ環境に配慮した新しい物流の仕組みが必要とされている。両社は本提携に基づき、Autofleet社の動的な配車マッチングプラットフォームと、富士通のシステム開発のノウハウや物流業務の知見を融合することで、そうした社会課題の解決に向けたサステナブルな物流ソリューションを開発し、グローバルに展開する。具体的なユースケースとしては、物流需要の変動が大きい宅配を始めとしたラストワンマイル輸送における動的な配車、緊急時の輸送に対応する求貨求車のマッチング、公共交通等と連携した貨客混載、脱炭素化に向けて物流産業でも導入が進む電気自動車の充電ポイントを考慮したルート最適化などを想定している。