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オークラ輸送機、新本社ビル竣工

2021/07/16

オークラ輸送機(株)は7月16日、兵庫県加古川市の本社工場敷地内に新本社ビルを竣工し、業務を開始した。

旧社屋が手狭になっていたことに加え、約50年の経過にともない老朽化が進んでいたことから建て替えた。

新社屋の外観は、前面が総ガラス張りで、コンベヤやMH(マテリアルハンドリング)機器の象徴である“流れ”を曲線で表現した現代的なデザインを採用。内部は吹き抜けにし、人・風・光が調和する快適な空間を演出している。6年後の2027年に迎える創業100周年に向けて、創造性にあふれた社内風土の醸成と地域に寄り添う市民企業を目指す“シンボルタワー”としての役割を担っている。

建物は4階建てで、2階から4階は執務フロアとし、1階にはグループ企業が手がける農園栽培の無農薬野菜を食材に使用する社員食堂を設置、社員の健康増進に配慮した健康経営に取り組む。

また、120名が収容できる研修室、エントランスホールにはインフォメーションスペース「オークラミュージアム」を配置。なかでもオークラミュージアムは、新社屋の顔となるもので、高さ4.5mの巨大パネルを中心にデジタル機器と映像を駆使し、最新のオークラ製品、オークラグループの活動や歴史、地元加古川市の観光情報等を広く紹介する。

新社屋の前庭には、「オークラ桜」として地元で親しまれ、会社の歴史を見守ってきた樹齢約100年のソメイヨシノが植えられている。

●建屋概要
住所:兵庫県加古川市野口町古大内900
本社ビルの特長:
①“流れ”や“つながり”を表現した建物・内装デザイン
②環境に配慮した吹き抜けの自然換気で空調効率向上
③地域との親しみや交流を深める空間設計
④従業員が誇りを持てる働きやすいオフイス空間
⑤グループ会社農園の採れたて野菜を使ったメニューで従業員の健康を増進する食堂
建築概要:4階建て鉄骨造り、延床面積4,310平方メートル
総工費:21億円
フロアー構成:
 1階/オークラミュージアム、食堂、研修室(120名収容)
 2階/生産本部(調達部、生産管理部)、国際物流営業部
 3階/管理本部(総務部、人事部、経理部)、IT推進室、兵庫営業所
 4階/役員室、経営企画室、役員会議室、応接室
オークラミュージアム:デジタルフォール/高さ4.5mの巨大LEDモニタを使って、「流(主なもの)れ」をテーマにした映像コンテンツを映し出す。
 オークラシアター/180度で展開されるワイドな映像とサウンドでネット通販の物が届くまでをまとめたMHスト―リー等を上映
 ラインナップウォール/オークラの製品や技術の歴史紹介ゾーン
 ハンドリングセンス/ゲームを通して最新のオークラMHシステムの役割や機能が理解できるコーナー
 加古川コーナー/加古川市の見どころや観光情報をタブレットで確認できる
施工:大和ハウス工業(株)/建築
 (株)神戸新聞事業社/ミュージアム
 (株)トータルメディア開発研究所/ミュージアム

●竣工した新本社ビル(上)、エントランスホールに設けたオークラミュージアム(下)

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