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FAプロダクツ、地域産業デジタル化支援事業に採択

2021/05/26

製造業のDXから生産ラインの開発・実装までを包括的に支援するコンソーシアム「Team Cross FA(チームクロスエフエー)」の幹事企業である(株)FAプロダクツは5月26日、経済産業省が行う「地域新成長産業創出促進事業費補助金(地域産業デジタル化支援事業)」に採択されたと発表した。

FAプロダクツは地域産業デジタル化支援事業で行う取り組みとして、自動車部品のロボット溶接工程における3D動作シミュレーションを活用した検証を行うことにより、強靭な生産体制を確立してビジネスにおける付加価値向上モデルの構築を目指す。

●ロボット溶接工程における3D動作シミュレーション導入のメリット
仮想空間上で3Dデータを用いてシミュレーションをすることで、システムの実現可能性や装置間の干渉、サイクルタイム等の検証が可能になる。また、実際に現物を製作・稼働させる前に検証することで、最適な治具・設備の設計を行うことができ、想定外のトラブルや検証ミスによる再設計・再製作等の費用(材料費・加工費・労務費)・時間ロスの削減が可能になる。

これによって、顧客からの新規の引き合いに対して、競合他社より先に正確な見積りが出せるような検証体制を構築することが可能なため、受注機会の増加が見込める。また、これまで、実機を用いていた加工検証の時間が削減されるため、設備稼働率を高め、生産性向上への貢献が期待できる。

●3D動作シミュレーションとは
3D動作シミュレーションは、ロボットシミュレータから発展した、ロボット、自動機、PLC、人の作業すべてをシミュレーションできる3D CADデータによる統合デジタルファクトリツール。ロボット導入検討、オフラインティーチング、人作業の設定による作業性、作業負荷、作業時間の検証を高精度に実現。また、PLC制御による条件分岐の連続生産シミュレーション、実機PLC信号による動作ロジックのデバッグを可能とし、工場内のすべての挙動を完全再現させることで真のデジタルファクトリーを実現する。

●3D動作シミュレーションのイメージ(上)と仕組み(下)

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