[最新ニュース] 経営/政策

ヤマト、第3四半期経常利益が倍近くに

2021/01/29

ヤマトホールディングス(株)は1月29日、2021年3月期第3四半期連結決算(2020年4月1日~2020年12月31日)について、営業収益が前年同期比3.0%増の1兆2,956億7,600万円、営業利益が同79.2%増の897億4,700万円、経常利益が同94.6%増の911億3,000万円、当期純利益は同81.1%増の568億7,000万円になったと発表した。

主力のデリバリー事業では、新型コロナウイルスの今後の感染状況や収束時期が不透明な中、引き続き、顧客、社員の安全を最優先に宅急便ネットワークの安定稼働に取り組んだほか、物流全体におけるデジタル化の推進による集配、作業、事務の効率化や、輸送効率を高めネットワーク全体を最適化するための幹線ネットワークの構造改革を推進。成長が加速するEC領域に対し、大手EC事業者との協業により、EC利用者、EC事業者、配送事業者のすべてをデジタル情報でリアルタイムにつなぐことで、購入、配送、受け取りの利便性と安全性、効率性を向上させる新配送サービス「EAZY(イージー)」の拡販に注力した。また、デジタルテクノロジーを有するパートナーとの提携のもと、ECで購入した商品をスーパーやドラッグストア等、利用客の生活導線上の店舗で受け取ることができるサービスの提供を開始。また、新たな運創モデルの構築に向けて、ライブ動画配信事業者と連携し、ライブコマース機能を活用した生産者向け販売支援の取り組みを開始する等に取り組んだ。

営業収益は、成長が加速するEC領域に対応したことで、荷物の取扱数量が増加したこと等により1兆913億1,800万円となり、前年同期に比べ7.4%増加。営業利益は荷物の取扱数量が増加する中、データ分析に基づく経営資源の最適配置により集配効率を向上させたことや幹線輸送の効率化を推進したこと等が奏功し、766億3,900万円となり、前年同期比418億3,200万円の増益となった。

これに伴い、同社は2021年3月期連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)について、2020年10月30日に発表した前回予想から若干の上方修正を実施。営業収益は前年比3.1%増の1兆6,800億円、営業利益は同83.4%増の820億円、経常利益は同101.8%増の820億円、当期純利益は同92.6%増の430億円をになると予想している。

|↑一覧に戻る|