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野村不動産・沓掛社長「レジリエンスと成長に向け歩み出す1年」

2021/01/05

野村不動産ホールディングス(株)は1月4日、同社代表取締役社長 グループCEO沓掛英二氏の2021年1月の年頭所感を発表した。

●野村不動産HD・沓掛社長の2021年年頭の辞
本年2021年の私からのメッセージを2点申し上げます。

まず1点目として、野村不動産グループとしての明確な「回復力・レジリエンス」を示すことです。単純な業績だけに留まらず、組織の活力や役職員の働き甲斐・モチベーションまで含む、当社においての「回復力・レジリエンス」を、しっかりと内外に示していく年にしたいと思います。

この「回復力・レジリエンス」に必要な要素が幾つかあります。
・1つ目のポイントは、「自分の軸」をしっかり持つこと、自分の強みや目指す方向を確りと意識することです。
・2つ目のポイントは、柔軟性あるしなやかな思考や環境変化への対応力です。
・3つ目のポイントは、個人では人とのつながり、組織や会社では法人間の信頼関係、お客様との良好な関係が必要となる点です。

今年のマクロ経済は、昨年のコロナショックでの大きな落ち込みの反動からGDPで日米欧では3%から4%成長の高い回復に向かう予想です。その中で当社における明確な「回復力・レジリエンス」を、社内はもとより、ステークホルダーも含め対外的にも確りと示せるかがカギとなる一年です。

是非とも、この回復を目指す強い意識をもって、戦略面の充実を図り、役職員でのコミュニケーション充実やお客様との信頼関係を構築することで、この回復力・レジリエンスの強い流れを創っていきたいと思います。

次に2点目の大きなメッセージとしてお伝えしたいことは、野村不動産グループの「成長」です。2030年を見据えた中長期視点で、このコロナの激変に限らずDXに象徴されるような大きな環境変化を、日本国内だけではなく世界の都市や街の変化を見据えて「我々の目指す方向」を明確にする。そして、そこからバックキャスティングして何が必要かを求めていく重要な年です。

10年後を見据える、言葉では簡単ですが現実は容易ではありません。我々は、5年先10年先の国内外の不動産ビジネス、特にライフスタイルやワークスタイルのDXの進化を伴った変化、SDGs・サステナビリティへの対応など、それらを取り巻くビジネスやサービスの将来像を確りと見通し仮説を立てることで、我々の将来に対して何をしていかなければいけないか、今こそ、現在の状況からの突破・ブレークスルーを目指し、我々の成長のための重点戦略を考える年です。

本年、2021年は、是非とも野村不動産グループの「回復力・レジリエンス」と「次なる成長」に向けて、しっかりと歩み出す1年にしたいと思います。

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