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キユーピー、KRS株式一部売却し親子関係解消

2021/01/07


キユーピー(株)は1月7日、取締役会決議により連結子会社の(株)キユーソー流通システム(KRS)の株式の一部を売却することを決定した。これに伴い、KRSは同社の持分法適用関連会社となる予定。

KRSは1966年にキユーピーの倉庫部門を母体に設立以来、高品位で競争力のある食品物流サービスの提供を通じて、キユーピーグループの事業展開に貢献。近年、食品および物流を取り巻く事業環境が大きく変化する中、同社およびKRSのさらなる成長を見据えて両社の今後の事業展開の検討を重ねていた。

その結果、KRSは同社との親子関係を解消し、迅速な意思決定と戦略的投資の主体的判断を可能とすることにより、従来の国内での食品向け総合物流サービスの提供をさらに向上させること、また海外での拡大を積極的に展開し、従来以上に独自性を持った成長戦略を推し進めることが企業価値向上に資するとの考えに至った。一方、キユーピーは「めざす姿※」の実現に向けて、国内・海外の食品事業に経営資源の一層の集中を進めることが将来にわたる企業価値向上に資すると判断した。

※私たちは「おいしさ・やさしさ・ユニークさ」をもって、世界の食と健康に貢献するグループをめざします

このため、KRS株式の一部を売却することとする一方、両社は引き続き商品の製造から輸配送までの一貫した物流品質の考え方を共有しながら、KRSはキユーピーグループの物流を担う。

●株式売却方法
KRSが実施する予定の立会外分売により売却する予定。

●株式売却予定株式数、売却予定額および売却前後の所有株式の状況
(1)売却前の所有株式数:641万1,368株
   議決権数:6万4,113個
   議決権所有割合:51.60%(うち共同所有分6.26%)
(2)売却予定株式数:25万3,600株
(3)売却予定額:未定
(4)売却後の所有株式数(予定):615万7,768株
   議決権数:6万1,577個
   議決権所有割合:49.56%(うち共同所有分6.26%)

※議決権の数(議決権所有割合)はKRSの2020年11月30日時点の発行済株式総数1,267万7,900株から、議決権を有しない株式数25万4,000株(単元未満株式4,514株、自己株式24万9,486株)を控除した総議決権の数12万4,239個に基づき算出。

●日程
(1)取締役会決議日:2021年1月7日
(2)株式売却日(予定):2021年1月18日~2021年1月20日のいずれか

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