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三井倉庫HD、上期過去最高益で通期上方修正

2020/11/05

三井倉庫ホールディングス(株)は11月4日、2021年3月期第2四半期連結決算(2020年4月1日~2020年9月30日)について、営業収益が前年同期比3.8%減の1,189億4,900万円、営業利益が同14.3%増の80億7,200万円、経常利益が同24.1%増の81億5,500万円、当期純利益が同44.0%増の50億4,000万円になったと発表した。

セグメント別の物流事業は、感染症拡大防止のための国内外における経済活動の制限の影響を受け、顧客企業の生産活動の鈍化に伴い海上および航空フォワーディング業務の取り扱いが減少したこと、業務用産業機器や港湾運送業務におけるコンテナの取り扱い減少等により、営業収益は前年同期比45億7,800万円減の1,146億1,700万円となった。一方で、巣ごもり消費拡大による家電メーカー物流等の取り扱いが増加したこと、顧客の生産活動再開または回復に伴う各種原材料の調達物流により取り扱いが増加したこと、航空貨物輸送の運賃高騰、各種販管費が減少したこと等に加え、注力しているソリューション型物流業務の新規取り扱い開始、前期に開始した医薬品物流の通期寄与等により、営業利益は同9億4,500万円増の67億1,800万円となった。

これにより8月4日に公表した第2四半期累計期間の連結業績予想数値と実績値に差異が生じ、通期の連結業績予想値を以下の通り修正した。

(1)連結業績予想の修正
通期(2020年4月1日~2021年3月31日)(単位:百万円)
前回発表予想(A) 営業収益224,000 営業利益10,700 経常利益10,000 当期純利益5,200
今回修正予想(B) 営業収益234,000 営業利益14,000 経常利益13,800 当期純利益8,000
増減額(B-A)   営業収益10,000(増減率4.5%) 営業利益3,300(同30.8%) 経常利益3,800(同38.0%) 当期純利益2,800(同53.8%)

(2)業績予想の修正の理由
第1四半期で好調だった家電メーカー物流等の取り扱いが、第2四半期でも引き続き想定を大幅に上回り好調に推移したこと、自動車メーカーの生産回復に伴う自動車関連貨物の緊急輸送が発生したこと、中国国内物流等、海外における業務の取り扱いが第1四半期に比べて第2四半期は想定を上回る回復を示したこと、各種販管費の下振れ、物流事業における新型コロナウイルス感染症による取り扱い量減少の利益影響が想定を下回ったこと等から実績値が予想値を上回った。なお、上期業績値は営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は過去最高益となる。上期の連結業績予想値と実績値の差異に加え、下期も上期に引き続き家電メーカー物流等が好調に推移する見込みで、顧客のサプライチェーン見直し対応により貨物の取扱増加が見込まれること、各種販管費の減少、コロナによる取り扱い減の利益影響を見直したこと等から通期連結業績予想値を上方修正した。

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