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三井倉庫、Prime Cargoグループ株式売却へ

2020/11/02

三井倉庫ホールディングス(株)は10月30日、Prime Cargoグループ(Prime Cargo A/S(PCデンマーク)、Prime Cargo (H.K.) Limited(PC香港)およびそれらの関係会社)の株式を売却することを決定した。

同社グループが保有するPCデンマークおよびPC香港の全株式を、デンマークに本社を構えるグローバルフォワーダーのDSV Panalpinaグループに今年12月末を目処に売却する予定で、DSVグループと株式譲渡契約を締結した。

PCグループは現在、デンマーク、ポーランド、香港、上海のアパレル顧客向けを中心としたフォワーディング業務、ならびに北欧におけるECを中心とした倉庫業務を展開。2015年に同社がPCグループを買収した主な目的は、戦略的重点エリアであるアジアパシフィック、特に中国における取り扱い拡大で、PCグループが当時主力としていた中国発欧州向けのフォワーディング業務の獲得を通じて、欧州側からアジアパシフィック地域を強化することだった。

PCグループは現在事業の軸足をECを中心としたデンマークでの倉庫業務に移しつつあり、昨今のコロナ禍におけるEC需要の高まりにより、足元の業績は堅調に推移しているが、中国におけるアパレル周辺産業を取り巻く状況の低下が予想される等経営環境が変化する中、三井倉庫グループが持続的な成長を実現していくためには、経営資源をコア事業の強化や将来の成長事業・新規事業に集中させることが必要であり、事業ポートフォリオの継続的な見直しと、これに応じた事業再編の迅速な実行がこれまで以上に重要との判断から、今回PCグループの株式を売却することとした。

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