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三井倉庫サプライ、INTLOOPとDX領域で提携

2020/08/12

三井倉庫サプライチェーンソリューション(株)は8月6日、コンサルティング事業、企業の生産性向上支援等を行うINTLOOP(株)(イントループ)とDX領域におけるコンサルティング(ソリューション)を目的に業務提携した。

今回の業務提携では、特に EC サイトの改革やデジタル技術の活用基盤の整備があまり進んでいない売上規模100億~1,000億円の企業を対象に、両社のプロフェッショナルがプロジェクトに加わってDX推進とSCM改革の支援を行う。業務改革の企画構想のみならず、DXの推進とサプライチェーンそのものの改善を実現できるサービスのご提供が可能になる。生産から販売までのフローを最適化することで、コスト削減やオペレーションの簡素化・効率化を実現し、新たなビジネスの創出や事業構造の転換を推進していくほか、課題の抽出・改善による全体最適を継続して図っていく。

今後企業が成長し、競争力を強化していくためにはデジタル技術を活用した既存事業の構造改革や、新たなビジネスモデルを生み出すことが必要。しかし、日本の多くの企業では業務内容に合わせてシステムをカスタマイズしてきたことにより、既存システムが複雑化・ブラックボックス化し、自社で持っているデータの活用がままならず、デジタル技術を活用したビジネスモデルの転換が難しくなっている現状がある。

経済産業省が2018年に発表した「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」によると、このデジタル技術の活用が適切に行えなかった場合、2025年以降、年間で最大12兆円の経済損失を生むと試算されており、コロナ禍による混乱の中ではあるが、企業のDX推進は急務の課題。

多くの企業でDX導入を困難にしている要因は、業務変更レベルの改革ではなく、事業構造転換を伴う改革が必要となるため。高い難易度の改革を成功させるためには、デジタル領域に関する知見と事業領域に関する知見の異なる2軸が必要で、それを1社で完結する事は困難を極めている。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により生活様式が大きく変わり、自宅にいながら「EC サイトを利用して消費する」行動が増えており、EC サイトと物流・SCM の最適化は企業の成長に欠かせない要件となっている。そのような社会的背景を解決すべく、デジタルを活用した経営改革支援のノウハウを持つINTLOOPと、物流・サプライチェーンを専門的に提案してきた実績と蓄積した知見とノウハウを持つ当社の協業が決定。より効果的な全社改革支援を実行することが可能となる。

●INTLOOP(イントループ)(株)について
企業の経営課題解決をミッションとし、国内系・外資系ファーム出身の経験豊富な自社社員コンサルタントにて課題解決支援を行うコンサルティング事業と、コンサルタント、エンジニア等のプロフェッショナルフリーランス人材約1万5,000名を超える登録者から適任者を選定し課題解決支援を行う人材ソリューション事業を組み合わせてサービス展開をしている。そのほか、プロフェッショナル人材支援事業で培ったマーケティングノウハウを提供するデジタルトランスフォーメーション事業、先端技術を中心とした開発支援を行うテクノロジーソリューション事業も展開。大手一部上場企業からベンチャー企業まで500社を超える支援実績がある。

●会社概要
会社名:INTLOOP(株)(イントループ株式会社)
代表者:代表取締役 林 博文
所在地:東京都港区赤坂2-12-31 赤坂GHSビル5F
設立:2005年2月
事業:コンサルティング、プロフェッショナル人材支援、テクノロジーソリューション、デジタルトランスフォーメーション、人材紹介、海外進出・販路開拓支援
資本金:5,000万円
URL:https://www.intloop.com/

●INTLOOP(株) 代表取締役 林 博文氏(右)と三井倉庫サプライチェーンソリューション(株) 代表取締役社長 関取高行氏(左)

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