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佐川、小型電気自動車の共同開発開始で基本合意

2020/06/16

佐川急便(株)は6月16日、電気自動車ファブレスメーカーのASF(株)と6月1日付で小型電気自動車の共同開発および実証実験を開始することで基本合意したと明らかにした。

今回の基本合意締結により、両社によるプロジェクトチームを立ち上げ、試作車を製作するほか、新たな安全機器の開発、温室効果ガス削減および業務作業や車両における課題を検証する実証実験を行う。

開発車両は軽自動車規格のキャブバンタイプを予定しており、十分な安全性を確保した上で将来的な自動運転も視野に入れた開発を目指す。

佐川急便は公共の道路を使用して事業を営む企業として、「安全は全てに優先する」をテーマに輸送の安全確保を第一に考えるほか、「持続可能な開発目標(SDGs)」や気候変動に関する国際的枠組みである「パリ協定」等世界の共通目標を踏まえ、今回の共同開発では走行中の二酸化炭素(CO2)や粒子状物質(PM)等の温室効果ガスや大気汚染物質を全く排出しない高い環境性能を備えた車両や、各種安全装置の開発に取り組む方針。

一方、日本国内での電気自動車の普及促進を図るためファブレスメーカーとして設立されたASFは、将来バッテリーを活用した持続可能な社会創りを見据えビジネスを展開。台湾の大型企業グループである台湾プラスチックグループ(Formosa Plastics Group)から資本支援だけでなく、FPGが持つ高品質なバッテリー材料の供給面でも協力を得る。

また、国内EVベンチャーの(株)FOMMより技術協力を得て事業を進め、最初の取り組みとしてBtoB向けの要望を満たす電気自動車を供給することを目指す。今回の共同開発を皮切りに開発を進め、2021年に量産車の開発設計を計画している。

●ASF会社概要
会社名:ASF(株)
所在地:東京都千代田区神田須田町1-10-4
設立:2020年6月
資本金:1,500万円(2020年6月1日時点)
代表者:代表取締役社長 連佩斌(レンハイヒン)
事業内容:
・電気自動車の企画、開発、製造および販売
・バッテリーリース事業
・上記に附帯または関連する一切の業務
URL:https://www.asf-ev.com

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