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加工食品物流の取引・労働環境改善ガイドライン策定

2020/05/29

国土交通省は5月29日、「荷主と運送事業者の協力による取引環境と長時間労働の改善に向けたガイドライン 加工食品物流編」を策定したと発表した。

ドライバー不足が大きな課題となっているトラック運送業の中でも、特に加工食品物流では、長時間の荷待ちや手積み・手卸しによる荷役作業、非効率な検品作業等の課題が顕在化しており、トラック運送事業者、発着荷主等の関係者が連携して取引慣行上の課題も含めてサプライチェーン全体で早急に解決を図っていく必要がある。

そうした現状に加え、同省で行った調査の結果、加工食品は荷待ち件数が特に多い輸送分野であることが判明したことから、トラック運送事業者および発着荷主が参画して長時間労働の改善を図るための懇談会を設置・開催し、課題の整理および解決策の検討を行ってきた。同懇談会での検討の結果、「受発注条件の見直し」「荷待ち時間の削減」「荷役時間の削減」「検品時間の削減」が課題解決のために取り組むべき内容として整理され、その具体的な取り組み事例も盛り込んだガイドラインを取りまとめた。

●ガイドライン詳細
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001346091.pdf

●ガイドラインの主な内容
まえがき
・社会へのメッセージ
本編
・加工食品分野における現状・課題、現状のボトルネックの把握方法
・課題に対する解決の方向性・具体的な解決方策
あとがき
・加工食品分野における今後の取組みの方向性

●加工食品物流における生産性向上およびトラックドライバーの労働時間改善に関する懇談会
http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk4_000036.html

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