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JILS、2019年度売上高物流コスト比率4.91%

2019/12/27

(公社)日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は12月26日、2019年度物流コスト調査の売上高物流コスト比率が前年度比0.04ポイント減の4.91%(全業種平均、速報値)になったと発表した。

前年度は物流事業者からの値上げ影響等を理由に売上高物流コスト比率が大きく上昇したものの、今年度調査ではほぼ横ばいに近く、直近10年間の調査結果と比較して3番目に高い結果となり、高水準を維持していると指摘。今後調査内容を精査し、確定値を2020年4月に公表する予定。

本調査は2019年7月から11月にかけてアンケート調査を実施し、219社から有効回答を得た。なお、同一サンプルによる前期比較が可能な2年連続回答企業(有効回答148社)の売上高物流コスト比率は4.74%(全業種平均、速報値)で、前年度から0.07ポイント上昇している。

●物流コスト調査
物流コストの管理および削減は企業の物流担当者にとって永続的な課題と言えるが、一般に公表されている物流コストのデータの多くは有価証券報告書等に基づく断片的なデータに留まっており、ベンチマーク等に利用するには不十分と考え、JILSは毎年荷主企業を対象に「物流コスト調査」を実施。業界ごとの詳細な物流コストを把握している。

調査結果は報告書として公表され、対売上高物流コスト比率の推移、荷主企業の物流コストの業種別動向、日本全体のマクロ物流コスト等を公表。これにより、国内の物流コストに関する総合的なデータを継続的に集積している。

なお、物流コストとは物流に起因して(関連して)発生するコストを指す。

●本調査の概要や過去の調査結果
https://www1.logistics.or.jp/data/cost.html

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