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オリックス、ワコーパレットを完全子会社化

2019/09/27

オリックス(株)は9月27日、物流機器販売・レンタル大手の(株)ワコーパレットの全発行済み株式を取得したと発表した。

ワコーパレットは、パレットやカゴ台車、ネスティングボックス、冷凍冷蔵コンテナ等の物流機器を専門に取り扱う国内大手で、全国に4事業所、約80の物流センター(自社保有の大型センター7拠点含む)を展開しており、主に関東、関西、中部エリアの物流事業者と取引ネットワークを構築している。

物流業界では、EC市場の拡大に伴い荷物の小口化や配送の多頻度化が進む一方、トラックドライバーや庫内作業者等の人手不足により、物流機器の高機能化や業務の省力化が求められている。また、国土交通省の「総合物流施策大綱」では、トラックの稼働率向上や荷役作業の短縮など物流の生産性向上の取り組みが推進されており、物流機器市場は継続的な成長が期待されている。

オリックスは大型物流施設の開発・運営や自動搬送ロボット等の機器レンタル事業を通じて全国の物流事業者との取引関係を有し、今回の出資により、ワコーパレットの経営の独立性を維持しつつ、オリックスグループが有する法人営業ネットワークや事業ノウハウを活用し、同社の安定的な成長に貢献する。また、同社の円滑な事業承継やコーポレートガバナンスの強化を支援していく。

●ワコーパレット概要
会社名:(株)ワコーパレット
所在地:大阪府大阪市西区南堀江3丁目14番12号
代表者:羽山 謙造 (75歳)
設立:1971年3月
事業拠点:国内事業所4
従業員数:93名(2018年12月末現在)
事業内容:物流機器の販売・レンタル業
売上高:約118億円(2019年2月期)
ホームページ:https://www.wako-pallet.co.jp/

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