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ヤマトパッキングサービス、流通プラットフォームの拠点を秋田市に開設

2013/10/28

ヤマトホールディングス傘下のヤマトパッキングサービス(株)(本社:東京都江東区)は、「バリュー・ネットワーキング」構想に基づいて高い付加価値機能を提供するために、秋田県秋田市に流通プラットフォーム拠点「秋田流通トリニティーセンター」を開設すると発表した。10月28日に秋田県ならびに秋田市より企業誘致認定を受け、11月18日に同センターにて開所式を開催する。

秋田県には現在約2,000の製造事業者が集まり、海外との輸出入を行っている。一方で、中小企業へ輸出入に関する総合的な支援を行える事業者が少なく、例えば、輸出用梱包も関東地方まで輸送して行わなくてはならず、輸送コストや製品の破損リスクが生じる上、手配なども全て事業者自身で行う必要がある。

同社は、新たに開設する秋田流通トリニティーセンターを通じて、輸出用などの特殊梱包・開梱を行える「物流センター」、受発注から納品・決済までを見える化する「クラウド型情報機能」、確実で迅速な資金回収を可能にする決済代行の「金融機能」の3つの機能を一体的に提供する。

これにより、例えば、輸出用梱包などの輸出に必要な作業を県内で完結させることが可能となり、県内から秋田港を利用して輸出することでコストとリードタイムの削減、破損リスクの低減を図ることができる。また、国内外からの調達も、サプライヤーによる納品に代わり、同社が部品や材料の煩わしい開梱・輸送・仕分等を行ってすぐ使用出来る状態で届けることで、仕入原価やリードタイムの削減が図れる。

同社は、「バリュー・ネットワーキング」構想のもと、地元製造業が製造・販売などの本業に専念出来る流通インフラを整備することで、「付加価値の高い物流」を提供し、中小企業の競争力の強化に貢献するとしている。

秋田流通トリニティーセンターの開設は、秋田港湾活性化を目指す秋田県が同社の山陰流通トリニティーセンターでの取組みに注目し、秋田港湾活性化や県内産業競争力育成と同社の流通プラットフォームの機能とが一致したことから実現した。10月28日に秋田県ならびに秋田市より企業誘致認定を受けた。

<秋田流通トリニティーセンター開所式の概要>
日時:2013年11月18日 15:00~
開催場所:秋田県秋田市土崎港相染町字沖谷地170-1
秋田流通トリニティーセンター(予定)

<秋田流通トリニティーセンターの概要>
施設名称:秋田流通トリニティーセンター
所在地:秋田県秋田市土崎港相染町字沖谷地170-1
主要機能(提供サービス):
・グローバル調達支援サービス(WEBによる発注指示、物流のPULL化、決済代行により仕入をスムーズにし、仕入原価の削減、流通在庫の削減、管理工程の圧縮などに貢献する高付加価値の仕入れ支援を提供)
・グローバル販売支援サービス(WEBによる出荷指示、出荷指示情報に基づいて同時に書類作成・販売代金回収を行い販売の流れをスムーズにすることで販売利益拡大に貢献する高付加価値の販売支援を提供)
・その他の機能(工業製品の形状や重量、輸送状況に合わせて梱包する『輸出梱包サービス』/海外から輸入した製品や部品・材料の煩わしい開梱・輸送・仕分等を行い、すぐ使用出来る状態でお届けする『輸入開梱サービス』/国内外からの部品の流れを止めることなく輸送中に仕分け、加工を行い小口ですぐにラインへ投入できる状態でお届けする『納品代行サービス』
規模:561平方メートル(167.9坪)
事業開始:平成25年11月上旬

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