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佐川とCBcloudが資本・業務提携

2019/08/13

SGホールディングスグループの佐川急便(株)とCBcloud(株)は8月8日、資本・業務提携契約を締結し、2019年9月初旬より佐川急便の顧客を対象とする軽貨物チャーター運送業務で協業することを決定したと発表した。

佐川急便は今回の資本・業務提携でCBcloudのマッチングプラットフォームシステムを佐川急便専用の軽車両チャーターに効率よくマッチングするプラットフォーム「軽貨物チャーターマッチングサービス(軽マッチング)」へと進化させ、全国展開を進めて行くことを目指す。

2018年よりCBcloudと共同で軽貨物チャーターの受発注および配車業務の効率化を目指した実証実験を関東・関西圏で実施。同システム導入により受注から配車完了までのレスポンスの速さや高い配送品質などが顧客から高い評価を得たことから、今後は佐川急便専用の配車システム「軽マッチング」へバージョンアップし、2019年末までに中京・九州までエリアを拡大。さらに2020年度中には全国展開の実現に向けCBcloudと協力していく。

一方、CBcloudは2013年の設立以来、軽貨物と荷主を即時につなぐマッチングプラットフォームやAIやブロックチェーンを活用した動態管理システム「ichimana」(※)を提供し、ラストワンマイルを担う軽貨物事業者の様々な課題改善や荷主の利便性追求に取り組んできた実績を持つ。

今回の佐川との業務提携により、CBcloudの軽貨物プラットフォームを佐川急便のグループネットワークを活用した付加価値輸送サービス「TMS」に連携することで、佐川急便の法人顧客のニーズに応えるべく、より利便性の高い軽貨物のチャーター運送サービスを提供する。

こうした連携により、当日配送など緊急で配送が必要な佐川急便の取引先企業は、24時間365日即時軽貨物の運送網を確保することが可能となる。さらに、見積もりの即時確認、配車時間や配送状況のリアルタイムでの検索も可能であり、配送に関わる一連の管理業務の効率化も実現する。

なお、今回の資本提携はCBcloudが2019年8月1日に完了したシリーズBラウンド総額約12億円の資金調達の一環であり、佐川急便を含めた各社を引受先として第三者割当増資を実施した。

(※)「ichimana」人工知能とブロックチェーンを活用し、管理者とドライバーの利便性を徹底的に追求したシンプルな動態管理システム。
https://ichimana.com

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