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トヨタ、部品共販店統合し効率的物流ネットワーク構築

2019/07/24

トヨタ自動車(株)は7月22日、国内の補修部品・用品事業の競争力強化に向け、全国のトヨタ部品共販店33社および(株)タクティーを統合した、新会社設立の検討を開始したと発表した。2020年4月の事業開始に向けて、今後詳細を決定していく構え。

同社は100年に一度と言われる大変革の時代、モビリティカンパニーへの変革を目指し、より地域に根差した、新たな販売ネットワークの変革に取り組んでいる。また、CASE(コネクティッド、自動化、シェアリング、電動化)の進展により市場の変化が加速する中、アフターサービスのあり方・部品用品の販売や物流のあり方も変化に即していく必要がある。

現在、部品共販店がトヨタ純正部品用品やタクティー扱い商品を、主にトヨタ販売店を通じて、全国津々浦々タイムリーにユーザーに提供している。今回の統合はこうした当該会社の強み・ノウハウを結集し、経営資源を総合的・効率的に活用することにより、トヨタグループの国内における補修部品・用品の分野での競争力を高め、かつ地域に根差したモビリティサービス等を加速させることを狙いとしている。

新会社では、共販店とタクティーが1つの会社になることにより、主に以下の3点を進める方針。
(1)日本が直面する労働力やトラックドライバーの不足に対し、今までの共販店33社ごとのテリトリーを越えた配送体制や倉庫配置等、効率的な物流ネットワークの構築

(2)安全な運転をサポートする「後付け踏み間違い加速抑制システム」等の純正品の販売・供給に加え、新会社が安全や使いやすさに配慮した商品を企画することにより、ユーザーの様々なニーズに対応した「もっと良い商品」を提供

(3)トヨタが販売店とともに取り組むモビリティサービスや地域の困りごとサポートに対し、統合による効率化で空いた倉庫スペースや配送ネットワークの活用を具体化

●新会社の概要(案)
会社名:検討中 
事業内容
・自動車の補修部品・用品の販売店等への卸売・供給
・カーショップ「ジェームス」のフランチャイズ事業等
所在地:本社は愛知県名古屋市、各県に事業所 
事業開始時期:2020年4月予定 
資本金:検討中 
株主:トヨタ51%、トヨタ販売店合計49%
従業員数:約9,300名 

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