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日通、鉄道利用運送事業のコンテナ貨物運賃改定

2019/07/01

日本通運(株)は7月1日より、鉄道利用運送事業における「コンテナ貨物運賃料金」および「混載荷物運賃料金」を改定する。国土交通省へ同日届出を行う。

●改定理由
同社は1990年(平成2年)に鉄道利用運送に関わる各種法改正に基づき、旧運輸省が同年に認可した運賃・料金と同内容をもって「鉄道利用運送届出運賃料金」として届け出ていた。その後、2017年(平成29年)の標準鉄道利用運送約款の改正に伴い、「待機時間料」、「燃油サーチャージ」の新設、および附帯料金に積込料や取卸料を明記する等、「運賃料金の適用方」の改定を実施したが、「コンテナ貨物(※1)運賃料金の発送料または到着料」と「混載荷物(※2)運賃料金」の「基準料率」は1990年届け出の運賃料金を据え置いていた。

しかし、近年の労働力人口の減少によるドライバー不足の顕在化等、物流業界を取り巻く経営環境はますます厳しい状況になっていることを踏まえ、従来にも増して安定的かつ良質な物流サービスを提供するため、鉄道利用運送事業における「コンテナ貨物運賃料金」と「混載荷物運賃料金」を改定することを決定した。

(※1)5tコンテナなどのコンテナ単位で貸切輸送を行うサービス
(※2)複数顧客の貨物を積み合せて輸送するサービス

●主な改定の内容
(1)コンテナ貨物運賃料金
 (A)運賃料金の種別および額
   a)基準料率の改定
   「発送料または到着料」は現行届出運賃料金に対して平均10.1%増額改定

   b)割増種別の新設
   ・休日割増(2割増)
    日曜祝祭日およびそれにまたがる作業に適用
   ・夜間・早朝割増(3割増)
    午後10時から午前5時までの時間およびそれにまたがる作業に適用

 (B)運賃料金の適用方
   a)休日割増と夜間・早朝割増の割増種別の新設に伴い、該当する適用方を追記
   b)附帯料金の種別として、コンテナ内部の養生作業に係る実費負担を追記

(2)混載荷物運賃料金
   コンテナ貨物運賃料金と同様の内容にて改定

●改定実施日
2019年7月1日から

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