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国交省、内航フェリー・RORO船活用の検討開始

2019/02/12

国土交通省は2月12日、内航フェリー・RORO船※の活性化に向けて、海事局・港湾局が協力してハード・ソフト双方について施策を推進していくため、内航海運事業者等へのヒアリングを行い、来年度以降、協議の場における検討を進めていくと発表した。
※RORO船 (Roll-on roll-off ship):貨物を積んだトラックやトレーラーが自走で乗降でき、そのまま運べる船。

●背景・内容
将来的なトラックドライバー不足への懸念払拭や豪雨・地震災害時の機動力の観点から、国内物流における内航フェリー・RORO船の活用が期待されており、内航海運事業者においても船舶更新に併せた大型化・高質化、新規航路の開設等、意欲的な動きもみられる一方、これら輸送力の強化のためには発着地双方の港湾の港湾施設の共通化等の環境整備や、新技術の適用が必要な面がある。

国交省海事局は内航海運の活性化に向けた今後の方向性を「内航未来創造プラン」として平成29年6月にとりまとめたほか、港湾局では2030年頃の将来を見据え、国内経済・産業の発展および国民生活の質の向上のために港湾が果たすべき役割や、今後特に推進すべき港湾政策の方向性等を、港湾の中長期政策「PORT 2030」としてとりまとめ、両局において具体的施策を推進している。

今回、両局における連携を一層深め、内航フェリー・RORO船の輸送力強化に資する港湾環境の改善と、相乗効果を期待するソフト施策の双方について内航海運関係者等と連携しつつ戦略的に取り組んでいくことを決定。両局が協力して関係者へのヒアリングを行うとともに、平成31年度に関係者による協議の場を設置し具体的な検討を進めていく。

●スケジュール
平成30年度中:関係者へのヒアリングの開始、協議の場の設置準備
平成31年度以降:協議の場における検討

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