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JPR他、次世代ユニット・ロード・システム研究会発足

2019/02/08

日本パレットレンタル(株)(JPR)と(公財)流通経済研究所は2月8日、「次世代RTI※ユニット・ロード・システム研究会」を発足させたと発表した。

※RTIはReturnable Transport Itemsの略称で、パレットやカゴ車等の繰り返し利用される物流機器の総称。

流通経済研究所とJPR総合研究所は2015年から消費財流通の共同研究を継続的に実施。その共同研究の中で小売業POSデータを分析・検証すると、過去10年の間に消費財流通では小ロット化が傾向的に進んでいることが判明した一方、製品を消費者に届けるための搬送容器はパレット・かご台車・段ボールケース・オリコン等旧来から大きく変化しておらず、製・配・販各社の創意工夫により小ロット化に対応している状況にある。

今後ECの成長等流通チャネルの大きな変革が進み、さらに労働力不足が深刻になることを想定すると、「Logistics4.0」や「ロボティクス」等の新たな取り組みに適合する製品流通を検討することが必要となっている。

同研究会では、具体的に小ロット化が進むことを想定したユニット・ロード・システムを検討し、現状、多くの消費財流通の各段階で実施されている段ボールケースを開梱し、店舗に対してプラスチックコンテナで納入されているような状況を見直し、段ボールの環境負荷・経済合理性を改めて評価しつつ、サプライチェーンとしての最適な荷姿・物流単位のあり方を検討していく。

設立初年度は、将来の流通ビジョンを想定しつつ、次世代のユニット・ロード・システムに関する検討領域・論点を明確化する。

●研究会の募集対象および参加者
加工食品および日用雑貨品のメーカーおよび卸売業、スーパーマーケットやドラッグストア等の小売業、関連省庁を対象に募集。

すでに参加表明している主な企業および団体(50音順)
・アサヒグループホールディングス(株)
・旭食品(株)
・一般社団法人Pパレ共同使用会
・エステー(株)
・加藤産業(株)
・(株)日本アクセス
・(株)Mizkan
・サンスター(株)
・ライオン(株)、他

●その他
テーマごとに分科会、ワーキングを必要回数開催。研究会に参加する企業および団体は、次世代のユニット・ロード・システムおよびRTIに関連するテーマについて積極的に意見提示を行う。
研究会への参加費は無料。

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