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オリックス不動産、兵庫県養父市で完全人工光型植物工場を開設

2013/09/18

完全人工光型植物工場でのリーフレタス栽培は、外気を遮断し無農薬での栽培が可能で、異物混入のリスクが少なく、季節や天候などの影響を受けにくいことが特徴だ。このため、洗浄工程コストが削減でき、環境への負荷の低減や、栄養価を保つメリットがある。また、連作障害の心配がないことから、多段(8段)栽培により高効率で安定的な生産ができ、栽培事業開始後、半年で1日あたり約3,000株、年間約100万株(84トン)の生産体制を目指す。販売に関しては、地元企業の協力のもと流通する。また、食品スーパーや外食産業など、同社グループの全国支店ネットワークを活用した取り引き先の開拓を予定しており、同社グループが運営する宿泊施設でも提供する。

日本の非結球レタス生産量は約5万トンで、そのうち植物工場で収穫される非結球レタスのシェアは約2,500トン(約5%)。昨今の農業従事者の高齢化や後継者不足によりレタスの生産量は今後減少が懸念されている。また、近年の異常気象を受けたレタス価格の高騰やPM2.5などの影響により食の安全性も不安視されていることから、外食産業などからは季節や天候などの影響を受けない安定価格、安定供給による調達ニーズが高まっている。

<施設の概要>
所在地:兵庫県養父市大屋町門野地内(旧南谷小学校) 
体育館床面積:約482平方メートル(約146坪)
構造・規模:鉄骨造/地上2階建
栽培方法:完全人工光型植物工場(小面積で高収穫、無農薬栽培、蛍光灯を光源とした(株)森久エンジニアリングの反射板特許技術を使用)
栽培棚数:11列8段式、高さ7m
生産品目:リーフレタス
事業協力:(株)森久エンジニアリング(兵庫県神戸市、植物工場トータルエンジニアリング)等
工事着工:2013年11月予定
工事完了・栽培テスト開始:2014年3月予定
栽培開始:2014年6月予定

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