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ヤマト運輸、農産品物流でとオイシックスドット大地と共同研究

2017/11/20

ヤマト運輸(株)と食品宅配を展開するオイシックスドット大地(株)は11月17日、生産者が抱える農産品物流の課題を解決することを目的に共同研究を開始したこと発表した。同研究は「ベジネコ」プロジェクトの呼称で10月にスタートし、研究期間は来春までを予定している。

食料需給や購買活動等が変化する中、生産者は地域や気候を生かして多種多様な農産品を生産し、市場や小売店などへの納品といった物流の手配まで行っている。一方、近年の物流業界におけるドライバー不足などの影響により、品質管理や納品時間などの要望に応えられる運送事業者が少なく、農産品物流に課題を抱えている。

「ベジネコ」プロジェクトにより、オイシックスドット大地とヤマト運輸は、それぞれが有する生産者ネットワークと輸送ネットワークを組み合わせ、生産者が個別に手配する輸送手段を統合し、ヤマト運輸の全国約4,000か所の営業所を活用するなど、安定的かつ効率の良い物流の構築などを共同研究する。

さらに、ヤマト運輸の物流ターミナルからオイシックスドット大地の物流センターへ、必要な農産物を必要なタイミングで一括納品する仕組みを構築し、倉庫への配送や倉庫内作業の効率化を進め、より新鮮な状態で顧客に商品を届ることも目指す。

現在、消費地からの距離が遠く、農産品物流の課題解決に向けて積極的に取り組んでいる山形県の生産者に協力を仰いでフィールドワークを開始。新たな輸送スキームの構築などについて、テスト運用を実施している。今後、山形県での物流課題をより深く研究するとともに、2018年1月からは宮崎県でもテスト運用を実施する予定だ。

また、「ベジネコ」プロジェクトはオープンプラットフォームとして、農産品に関わる様々な事業者の参画も視野に入れ、農産品物流の効率化とともに、生産者の販路拡大も支援していく。

共同研究の取組みイメージ

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