2021/03/05

日本通運(株)は、国内のハラール物流サービスを拡充し、新たにハラール認証品質に対応した国内航空貨物輸送サービスを3月8日から開始する。

日本でのムスリム人口は約20万人に上っており、今後も多様な文化的背景を持つ外国人の増加が見込まれる中、ハラール製品の需要が高まると見込まれている。

また、品質管理や衛生管理の認証基準の高さから、健康志向・安全志向の消費者にもハラール製品のニーズが広がりをみせている。

同社は2014年にマレーシアで日系企業初のハラール物流認証を取得。グローバルなハラール物流サービスの構築に取り組んでいる。

国内では、2016年に初めて倉庫に関するハラール認証を取得。以後、倉庫を起点とする輸送サービスにおいても、トラック1台に満たない小ロット貨物の混載輸送を目的としたハラール専用ロールボックスや、大ロット貨物を対象としたハラール専用鉄道コンテナを導入し、ハラール食品等の取り扱いを拡大してきた。

今回、ハラール物流システム認証の作業手順を、同社の国内航空輸送商品「エクスプレスハイスピード」へ導入することにより、段ボール1個といった少量貨物にも対応するスピーディーなハラール輸送サービスを開発。ハラール製品への関心が高まる日本国内で、ハラール物流サービスのネットワークを構築し顧客のサプライチェーンをサポートしていく。

●「エクスプレスハイスピード」のハラール輸送の特長

・専用ラベルを貨物へ貼付することによるハラール製品の視認性の向上

・業務に従事する従業員へのハラール教育

・ニーズに応える配達モード（全国翌日配達サービス、時間内配達サービス、チャーター配達サービス）

・使いやすい商品設計（パッケージ料金（地域、重量毎）、1件複数個口の取り扱い、営業所止めサービス）

・一元管理で輸送状況の見える化（最大7通過点でのトレース管理、同社ウェブサイトによる確認）