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米国日通、シカゴの自社倉庫内でGDP認証を取得

2020/09/04

日本通運(株)の現地法人、米国日本通運(株)は9月4日、シカゴ・オヘア空港近くの自社倉庫内に、医療・医薬品に特化した温調庫「NEX PHARMA SOLUTIONS-CHICAGO」を新設、GDP 認証を取得し、9月1日より営業を開始したと発表した。

シカゴを含む米国中西部ならびに北東部には多くの医薬品・医療機器ビジネスに関わる業種が集積しており、今後ますますの需要が見込まれている。同社のシカゴ拠点はシカゴ・オヘア空港に到着した貨物を中西部各州の自社拠点に定期シャトルトラックを運行し、最短翌朝に配送する等、ゲートウェイ機能を担う航空貨物の最大拠点。また、米国では、医療・医薬品に特化したロジスティクス機能を持つ物流会社MD Logistics LLC および MD Express LLC の子会社化手続きを9月1日付で完了した。同社はシカゴと隣り合うインディアナ州4棟、ネバダ州1棟で計 1,000,000 平方フィート(約9万2,903平方メートル)の倉庫を構え、保管・流通加工・全国配送サービスを提供している。新たな機能の備わったシカゴ拠点と接続することで医療・医薬品に適した輸送品質を保ったまま、
海外と同社倉庫とを結ぶことが可能となる。

医薬品については、世界的にGDP(Good Distribution Practice)をはじめとした品質基準への厳格な対応が求められており、輸送・保管中の温度管理について顧客の求める品質水準も高まっている。今回、同社は「NEX PHARMA SOLUTIONS-CHICAGO」を開設すること
により、GDP に準拠した設備・運営体制のもと、安全かつ高品質な温度管理輸送サービスを提供し、顧客ニーズに応える。

●施設の特長
・15~25℃(定温)、2~8℃(冷蔵)、-15℃以下(冷凍)の3温度帯に対応。
・積み下ろし時の異物混入、温度逸脱を防ぐためのドックシェルターを完備。
・設定温度を逸脱した場合には、システムによるアラート警報で即時認識が可能。
・停電時対応の非常用ジェネレーターを配備。
・入退室管理システムによる管理/CCTV の設置による常時監視を実施。

●施設概要
名称:米国日本通運(株)NEX PHARMA SOLUTIONS-CHICAGO
(NIPPON EXPRESS USA, INC. NEX PHARMA SOLUTIONS-CHICAGO)
住所:401 E. Touhy Ave.,Des Plaines, IL 60018 U.S.A
施設面積:602.00平方メートル
(内訳)
前室:222.96平方メートル
温調庫1:189.52平方メートル
温調庫2:142.14平方メートル
冷凍庫:47.38平方メートル

●温調庫入口(上)、温調庫室内(下)

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