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Infor、デジタル貿易融資機能でDBSと提携
米Inforは7月、東南アジア最大の銀行であるDBS銀行と提携し、デジタル貿易融資機能を、6万8,000社以上の企業がつながるInforのグローバルクラウドコマースネットワーク「Infor Nexus」と統合すると発表した。
両社による初の共同プログラムは、世界最大規模のグローバルアパレル企業で本稼働を開始しており、同アパレル企業のサプライチェーン・エコシステムの大部分を構成する中小規模のサプライヤーに、より迅速かつコスト効率の高いデジタル貿易資金を提供している。
両社は船積前金融(Post-Shipment Finance)のための次の共同プログラムを2020年後半に開始する予定。大多数のサプライヤーが資金不足に陥り、必要な資本にアクセスできなかった従来のモデルとは対照的に、今回のプログラムでは、リスクと信用価値を評価するための主要な手段としてサプライチェーンデータを利用する予定。商品のこれまでの動きと今後の位置を知るためのリアルタイムな情報を含む広範なサプライチェーンデータをInforが提供することによって、サプライヤーのパフォーマンスと信用リスクをデータドリブンで評価できるようになる。
Aiteグループのアナリスト、Enrico Camerinelli氏は調査報告(2018年版The Supply Chain Bank)で、次のように言及している。「今後3年間で、企業向け融資とサプライチェーン金融の競争優位な新分野となるのは、企業のサプライチェーンプロセスのデータを活用するために銀行が利用できる革新的な信用リスクモデルの創出でしょう。より包括的かつ現実的に企業のリスクプロファイルを把握するために、銀行は物理的なサプライチェーン(調達から支払、受注から入金)で起こる事象を捉えて分析することになるでしょう。」
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