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東洋ゴム工業、タイで自動車用部品の製造・供給を開始

2013/01/16

1月15日、東洋ゴム工業(株)は、ダイバーテック事業セグメントにおける自動車部品事業のグローバル成長・拡大を目的に、2014年4月より、タイにおいて高機能樹脂製等速ジョイントブーツの製造・供給を開始することを発表した。

アジアでの急速な自動車市場拡大に伴い、現在、自動車メーカーは相次いで同地域での増産を決めており、特にタイは今後も生産台数の増加が見込まれている。また同時にメーカー各社は、市場での価格競争力を高めるため、現地での部品調達を積極的に進める方針である。こうした背景から、同社は、2011年12月に設立した、TOYO RUBBER CHEMICAL PRODUCTS(THAILAND)LIMITED.(以下TCT)において、本年より、自動車用防振ゴムの販売を開始することをすでに決めていた。今回は、新たに、自動車の駆動軸の接合部分に用いられる高機能樹脂製等速ジョイントブーツの製造・供給を開始することを決定した。

等速ジョイントブーツは、自動車のエンジン動力を車輪に伝えるドライブシャフトのジョイント部分に装着される自動車用部品で、ジョイント内に潤滑油を密封して等速ジョイントの働きを維持するとともに、外部から泥や石などの侵入を防ぐ。同部品には軽量でコンパクト、かつ耐久性の高さが求められているなか、同社は、高機能材料開発技術と樹脂製等速ジョイントブーツに関する独自の解析技術をあわせもち、これらの要求を高い次元で実現する高機能樹脂製等速ジョイントブーツを供給する。

同社は、中期経営計画「中計'11」において、ダイバーテック事業セグメントのグローバル展開強化を戦略に掲げている。同社製品は需要家より技術優位性が評価されており、市場成長著しいタイにおいて、日本、北米に次ぐ第三の拠点として新たな事業展開を図ることにより、同製品のグローバルサプライヤーとしての地位確立をめざす。

このため、同社は今回、TCTに新たな増資を行なうとともに、アマタナコーン工業団地内に樹脂製等速ジョイントブーツの製造拠点を設け、タイで自動車メーカー、ドライブシャフトメーカーへ製品の最適供給を図っていく。同社保有の経営資源を柔軟かつ有効に活用し、成長市場に対する戦略的な事業拡大を図ることにより、ダイバーテック事業セグメントのさらなる収益性向上をめざしていく、という。

<会社概要>
会社名 TOYO RUBBER CHEMICAL PRODUCTS(THAILAND)LIMITED.(東洋ゴムグループ100%出資)
所在地 タイ王国 アユタヤ県ワンノイ市
代表者 榎本秀樹
事業内容 自動車用防振ゴム販売、OA機器部品の製造・販売、高機能樹脂製等速ジョイントブーツの製造・販売(2014年4月より)

<工場概要>
所在地 タイ王国 チョンブリー県 アマタナコーン工業団地
事業概要 高機能樹脂製等速ジョイントブーツの製造(2014年4月操業開始)
建屋面積 2,100平方メートル

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