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ジンコソーラー、欧州向け物流配送センター設立

2019/12/12

太陽光発電メーカーのジンコソーラーは12月11日、ギリシャのピレウス港で会社の物流センターを設立するため、中遠海運集装箱運輸有限公司(COSCO CONTAINER LINES CO.LTD、中遠海運)と契約を締結したと発表した。

ギリシャアテネの南西約10キロのところに位置するピレウス港は、ギリシャおよび地中海地域最大の港であり、世界で最速で成長しているコンテナ埠頭の1つでもある。ここを拠点に、今後ヨーロッパでの再生可能エネルギー製品の販売を展開し、特に中東、アフリカ諸国、ギリシャ、バルカン半島等の欧州地域の需要を開拓していく。

2019年11月11日、中国・習近平国家主席はギリシャのミツォタキス首相夫妻の案内で、中遠海運のピレウス港プロジェクト(中国遠洋が買収した同港の拡張計画)を見学。ジンコソーラーはピレウス港を物流・配送センターとし、その地理的優位性を活かし、ヨーロッパ市場における中心的役割を果たすことを目指している。同センターの設立は、ジンコソーラーが「現地化」戦略を活用し、ヨーロッパで一連の完璧なサプライチェーン構築の代表的な事柄である。実は、中国とアメリカを除き、ヨーロッパはジンコソーラーにとって第三市場であり、現地化の戦略を通し、2019年出荷量が前年同期比200%増、ほぼ3倍になった。

世界を中心に「現地化」を実現することは、ジンコソーラーのグローバル化戦略の要諦の一つである。ジンコソーラーは今まで全世界の各地域に、35以上の販売・技術サービスセンター、7つのグローバル工場、7つの物流倉庫を相次いで設立し、各支社の社員の現地化率は90%に達する。

●ジンコソーラー(JinkoSolar Holding Co., Ltd.)
ジンコソーラー(NYSE: JKS)は太陽光発電産業のグローバルリーダー的な存在で、中国、米国、日本、ドイツ、英国、チリ、南アフリカ、インド、メキシコ、ブラジル、アラブ首長国連邦(UAE)、イタリア、スペイン、フランス、ベルギー、その他の諸国地域にある様々な公益、商業、居住区顧客基盤に対し、自社ソーラー製品を供給し、自社ソリューションとサービスを提供、販売する。同社の2019年9月30日時点での太陽電池モジュールの総出荷量は3326MWで、総売上高は74.8億元(10億5,000万ドルに相当)で、粗利率は21.3%。2019年第2四半期の粗利率は16.5%で、2018年第3四半期の粗利率は14.9%であった。営業利益は6.388億元で、前月比145.4%増、前年同期比237.1%伸びた。

ジンコソーラーは世界で6か所の生産拠点があり、日本やシンガポール、インド、トルコ、ドイツ、イタリア、スイス、アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、チリ、オーストラリア、南アフリカ、アラブ首長国連邦等15の海外子会社を持ち、従業員が1万2,000人以上を雇用している。

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