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マレーシア版グリーン物流パートナーシップ会議初開催

2019/08/01

国土交通省は、7月9日にマレーシアで日本のグリーン物流パートナーシップ会議をモデルにしたグリーン物流パートナーシップ会議が開催されたことを明らかにした。

翌10日には、第15回日ASEAN物流専門家会合が開催され、マレーシアに続くグリーン物流パートナーシップ会議の開催国、コールドチェーン物流サービスの規格化、「日メコン物流訓練センター」を活用した物流人材育成について議論が行われた。
 
●概要
国土交通省は2017年よりASEAN各国の物流分野における温室効果ガス削減を実現するため、日本が開催している「グリーン物流パートナーシップ会議」をASEAN各国へ導入するための支援を行ってきた。これを受け、マレーシア運輸省はASEAN初のグリーン物流パートナーシップ会議を首都クアラルンプールで開催した。

第1回目となる今回の会議では、現地の物流事業者及び荷主企業に対して、グリーン物流促進の重要性について意識啓発を図ることを目的に、マレーシアおよび日本の専門家からグリーン物流促進の必要性について、日本の物流事業者および荷主企業から具体的な取り組み事例とCO2削減やコスト削減等の取組効果等について紹介された。また、マレーシア運輸省大臣より国土交通省および発表者に対し、感謝状が贈呈された。

同省はASEANとの間で、「グリーン物流プロジェクト」、「コールドチェーン物流プロジェクト」および「物流人材育成プロジェクト」を推進しており、同会合ではASEAN各国の交通関係省の代表と当該プロジェクトの進捗を共有し、議論した。
(1)マレーシアに続くグリーン物流パートナーシップ会議の開催国について議論し、国交省からはマレーシア同様、対象国に対し、同会議の立ち上げ支援を実施する旨発言し、プロジェクト推進を促した。

(2)国交省より「日ASEANコールドチェーン物流ガイドライン」を基にしたコールドチェーン物流サービス規格(JSA-S)の策定、小口保冷輸送サービスのISO化のスケジュールおよびインドネシアにおける本ISO規格の普及セミナー開催について発表。タイからは保冷輸送の品質に関する国家規格(Q Cold Chain)の策定について、日本の認証機関からは物流サービスの規格化の必要性および規格認証の効果についての発表があった。

(3)現在実施中の、日ASEAN包括的経済連携協力基金(JAIF)を用いた、「日メコン物流訓練センター」の活用に関するプロジェクトの進捗について情報共有された。

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