2019/03/25

鴻池運輸(株)は3月25日、2017年からインド国内で展開している鉄道コンテナ輸送事業（CTO：Container Train Operator）に加えて、インド国内で生産される自動車の鉄道輸送事業（AFTO：Automobile Freight Train Operator）にも参入したと発表した。

自社専用の同社輸送車両を1編成投入し、デリー・バンガロール間の路線で運行を近日中に開始する予定。

同事業は鴻池運輸が2016年10月にAssociated Container Terminals Limited（ACTL）と合弁設立したCTO会社「Joshi Konoike Transport & Infrastructure Pvt. Ltd.（JKTI）」が、生産販売を拡大するインド国内の大手自動車メーカーからの要請に応えるものとして、4月からまずは27両を連結した1編成（小型車約300台前後の完成車を搭載可能）の自社専用車両でサービスを開始する。

すでに4編成分の発注は完了しており、残る3編成が納入されれば輸送可能台数は約4倍に拡大する見込み。さらに今後2年間で9編成まで拡大し、その後も積極的に追加車両を投入する計画。

しかし、現在、インドでは「2020年に予定されている日印国家プロジェクトによるDFC（Dedicated Freight Corridor/貨物専用鉄道）の開通を前に、各貨物車両メーカーは生産能力を大きく上回る受注を抱えており、納車に大きな遅れが出始める等の課題も生まれている。

さらにJKTIでは、CTOで3編成目となる自社専用車両を投入。4編成目も発注済みで今後もさらに能力を増強していく予定。

KONOIKEグループは今年4月1日付でインド統括本部を設置。インドにおける鉄道輸送事業やメディカル事業を成長事業の一部と位置づけている。